なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 夢見る猫は、宇宙に眠る」AIに自分の代用をさせるトゥインシステムが普及した時代。火星がいきなり緑化し、とまどう地球人たちには戦争がしかけられた。火星に友人夫婦がいる青年は、企業協力者として火星を目指すが……。「光を忘れた星で (講談社BOX)」の作者のデビュー作。哲学的な領域までは言った、意欲的な作品でした。主人公が、まーローテンションで私好み(笑)。ヒロインはかなりの天然コケティッシュなキャラで、ライトノベル的で楽しませてくれました。表紙(というか帯)とはかなりイメージが違うハードボイルドすぎない物語でした。ラストはちょっと物足りないかな……。

「わたし、この夜になってく瞬間が好き」と、ユンが言った。「人が夜も生きようと光を求めてる姿を見ることができるから」
(八杉将司・徳間書店)「夢見る猫は、宇宙に眠る」p61より