読了本

• 「夜宵 (講談社BOX)」細蟹の市は、道理の通じぬ、人外の集う市。仮面をつけたものたちの中に迷いこんだ「マドウジ」を守る使命を帯びた赤腹衆のサザの周辺の物語。うーん、この設定であれば、もう少し現世との境目を微妙にしたほうが面白くなるかも。もうひとつ。

• 「あなたのすべてを抱きしめて (ライムブックス ク 1-13)」奔放な美女として知られるリリーだったが、実際は過去の関係の失敗から、男性を恐れていた。そんな彼女が妹の結婚に反対し、婚約者の屋敷を急襲。見事破談に持ち込むが、リリー自身が自分の過去のため、危機に陥っていた。なんといっても、華やかなのに弱いところも持つリリーが魅力的で、これはひかれちゃうよね！リサ・クレイパスが上手いのか、訳者の平林祥さんが上手いのか。ヒーローを食いまくってる賭博クラブのデレクもかっこよすぎ。デレクは「あなたを夢みて (ライムブックス ク1-12)」のヒーローなので、興味をひかれた方はそちらがおすすめです。

• 「ピュア百合アンソロジー ひらり、 Vol.7」百合まではいかないぐらいの微妙な関係が好きなのです。「愛を描く人」（四ツ原フリコ）が特に良かった。