読了本

• 「待ちきれなくて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)」兄を亡くし、兄の覆面記者の仕事を引き継いだ妹。取材のために娼館を訪れたら、なぜか誘拐されてしまう。拉致したのは兄の友人！？妹、こりなさすぎ！（笑）ここまで襲撃されて、さらに外へ行こうとするのは無謀以外のなにものでも〜。ラブコメ自体は面白かったけど、場所選ばなすぎでしょ……って前作もそうだったな。それもすごいけど、それに対する叔母さんたちの反応がまたすごい（笑）。

• 「よろず御探し請負い候」よろず御探し請負の看板をさげている浪人の息子は、こどもにしか見えないけど十六歳。さまざまなものを探す人々の助けになることは、彼の願いでもあった。……にしても、表紙はちゃっちゃすぎやろ！（笑）まーそれは置いておいて、ミステリすぎず、人情過ぎず、なかなかよいバランスの話でした。事件もいままでない感じでよかったです。おすすめ。

「酒は思いを溶かして、忘れぬように心にしみ込ませるためものだ」
「よろず御探し請負い候」（浅野里沙子・講談社）p146より