読了本

• 「七回死んだ男 (講談社文庫)」再読。たまに「九回繰り返す」ために高校生でありながら、じじむさい「キュータロー」。正月に訪れた祖父の家で、祖父が死んだ日を「繰り返す」ことになり、祖父が死なないように努力するが……。SF設定アリのミステリのはしりのような作品で、私はミステリで一番好きかも。なんといっても「次周」には前回の結果が全部クリアされるんだから、とりあえずなんでもやっちゃえ、的なゲーム的感覚が面白すぎる。携帯こそこの世界にはありませんが、それ以外は今読んでも違和感はありません。（携帯もとりあげられていると思えば〜）西澤保彦さんはどっろどろした人間関係も、どこかあっけらかんと、開き直っちゃう感じが、さくさく楽しんで読める秘訣かなあ……と思っています。この話もまーとちゅうはどろどろぐっちゃんぐちゃっんなんだけど、それをあっけにとられて見ているキューちゃんといっしょにあっけにとられ、ま、次周クリアされるからいっか、みたいな（笑）。

　なーんていろいろいっていますが、とりあえず私はキューちゃんが大好きで……今まで読んだ「じじむさ」キャラの中では一番タイプです（笑）。もー何ぐだぐだ言ってても楽しい。愛してるわ〜。

• 「私の愛馬は凶悪です (ファミ通文庫)」再読。毎日女の子とある約束している、同じクラスの男子にいらいらしぱなしの霧理は、とうとうキレてしまうが、予想外の方向に……。なーんもかんがえずににまにましたいときにたまにチョイスする。どきまぎする「まとも」な霧理さんがかわいらしい。この話は、どちらかというと女子にうける気がする。乙女ゲーのヒーローのようだ。続編読みたい。