ノルン＋ノネット・その10（鈴原空汰ルート）

　9人クリアすると、空汰ルートがでてきました。船に出てくる「幽霊」と空汰の物語。
　やー、ネタ明かしがないない。結局能力を○○方法はなんなんだーとか。能力を○○することができるなら、みんなの悩みはなんなんだーとか。何で秘密にしているのかーとか。一応ラストのための力がどーのこーの言っていますが、能力の強さが変わってるのは一人ぐらいで、たいして変わりないんじゃないの？という印象が強いです。ルートによってはでてくる「世界」が本当に「世界」なのかってところもあいまいだし。あの人も何がしたいんだかー。まあそういう謎解きがメインじゃないんだから……というあきらめの上でこれは楽しんだ方が勝ちということでしょう。SF「要素」ありの乙女ゲームとしては十二分に面白かったです。
　全体的に、バッドエンドも合わせると、なんか半分以上逃亡EDorヤンデレEDな気がしました。そもそも「たどりつく」組がすくなーい（笑）。うーん、このストーリーからいくと、もう少し「世界を救う」EDが多くてもいい気がします。「みんなで幸せになろうED」とか。逃亡EDって、「二人だけで幸せになりました」ってことだよなー……せっかくみんなと仲良くなれた（特に女の子同士）のに、その後は離れ離れって……さみしいじゃん！！
　「CLOCK ZERO ~終焉の一秒~ Portable(通常版)」が好きな人は面白いかもしれません。更に女の子要素を＋αしたみたいな。女の子ボイスがなかったらさみしかっただろうなあ……これは。ボイスあり、とっっってもよかったです！女の子たちが、自分たちの好きな人について相談するシーンなんて、もーうっきうきでした。
　キャラ的には……女の子は七海が個人的にはタイプでしたが、美琴もツンデレの良さを十二分にふりまいていました。ツンデレというか……努力家なところがいじらしい。他ルートでの手助けが著しいエロ魔人様もよかったなー。誰でも、自分のルートでは自分の弱点がさらけだされるので、すごいかっこいい！とはなかなかなりにくかったですね。人数多いから、しかたないかもしれませんが……その分、他ルートでのかっこよさがいずれも目立ちました。あとは空汰くんがもっと全体的に役に立っているとよかったなーと思います。

「正宗のバーカ！！　５年後ハゲろ！！」
鈴原空汰「NORN9 ノルン+ノネット (限定版) - PSP」（PSP・オトメイト）