読了本
- 「不死鬼譚きゅうこん 千年少女 (GA文庫)」ダムの傍の畑にいた奇妙な少女。彼に「きゅうこんがとりついた」と言い張るのだが……。典型的なライトノベル設定からはじまる伝奇ホラー。こええよ。
- 「目白台サイドキック 女神の手は白い (角川文庫)」優秀な素人探偵を無理やり刑事にする制度……って人権侵害じゃ(笑)。あまり楽しめませんでした。会話がいまいち。
- 「ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)」再読。とてもかしこい小学生が、憧れのお姉さんと一緒にペンギンの謎を追う夏の物語。世界はまだみたことのないものがたくさんあって、けれどその世界をうかがう方法もちょっとずつわかってきていて、自分はまだちょっとしかそれを覗けないけれど、少しずつ力をつけてきている。そんな未知のものへの興味が追体験できる一冊です。読んでいて顔がゆるむのがわかる。かわいすぎるよ、小学生……!そしてお姉さんだけではなく、同級生たちやアオヤマくんの両親も魅力的!こんな親になれる自信はとうていございません(笑)。こどもにも、かつてこどもだったひとにもおすすめです。
「世界の果てを見るのはかなしいことでもあるね」
「ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)」(森見登美彦・角川文庫)p380より