読了本

• 「給食のおにいさん (幻冬舎文庫)」せっかく持った店を失くし、失意の中で「給食のおにいさん」として働くことになった佐々目。いろいろと制限の多い給食の世界だが、続けるうちにこどもたちに「食」を与えることに興味を覚えてきて……。なにげなく本屋で見かけて買ってみたのですが、当たりでした。「いい話」すぎなくて、それでいてこどもたちがかわいくて。ただし、視点は大人からなので、現代の学校の問題点とか。続編が四月発売予定とのこと。

「物事はね、消去法で仕方なく決めると、つらいときに気持ちが続かない。人から言われて決めると、失敗したときに相手を恨んでしまう。だからすべては自分の意志で決めないとだめだよ」
「給食のおにいさん (幻冬舎文庫)」（遠藤彩見・幻冬舎文庫）p295より

• 「虚空の糸 警視庁捜査一課十一係 (講談社ノベルス)」警察を舞台とした、女性刑事が主人公のミステリシリーズ。先輩の鷹野との組み合わせが楽しいのですが、今回も面白かったです。今回は、警察が脅迫されるという予想だにしない事件が起きました。犯人も今までのパターンと少し違っていて楽しめました。ラストは大逆転。