なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • ログ・ホライズン (7) 供贄の黄金」そしてそのころ、シロエがどうしていたかというと……という巻。登場人物一覧見て、え、なに、このキャラでなにすんの!と思ったらほんとにそんな展開だった。これまでの巻を読み返したほうが楽しめそう!と思って読み返したのも惜しくないぐらいやはり期待通り楽しかった。あ、でもOPは今回の物語には必要なかったきがするが。シロエはいつもの感じでしたが、今回は(明るいけれど)あまり表に出ることのない直継の長点がよくあらわされていました。そーだよねー、あのシロエが「あ、直継いるんだ!じゃあ連絡する!」というぐらいの人だもんねー、ただの人であるわけがないよねー。そして、「奇跡」が起きるわけのない展開が好きです。「アキバの異変」がこっちに影響するのかと思ってしまいましたがそんわけがなく。信用して読める作者だなーと思いました。MMORPGものだと、どうしても「戦い」に重きがいってしまったり、「どうやって困難を乗り切るか」で終わってしまったりすることもあるのですが、この物語はそれだけでは終わらなくて、「困難を乗り切ったから見えるもの」とか、「そこにいるひと」が見えてくる、ちゃんとした「物語」だと思います。RPGものが苦手でもおすすめ!

「勝ち目がないくらい当たり前だ。"腹黒眼鏡"が持ち込んできたんだから、全員ひどい目に遭うのが当たり前なんだよ。あいつが面倒くさいクソドSなんて顔見りゃわかんだろ!」
ログ・ホライズン (7) 供贄の黄金」(橙乃ままれエンターブレイン)p252より

  • カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)」再読。第二次世界大戦がはじまりつつある時代の、インドの女子寮が舞台のラブコメ・ミステリ・時代もの。やー、私これ好きだなー、改めて実感しました。出だしのカーリーの暴発にニヤニヤし、プリンセスの暴虐にうぷぷとなり、他人の動向に気づかないシャーロットに後ろ後ろ!と言いたくなったり。そしてラストの「告白」ではやはりぐっときて。もーいろいろと詰め込みすぎ(笑)。そして続きが読みたい!今年の予定に入っていたので、ぜひぜひにとお待ちしております。荻原規子さんが好きなひとも楽しめそうな女子校ものでもあるのです。

 それが、私の恋のはじまり。
 そして、ここがその流れの終わりだ。
カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)」(高殿円講談社文庫)p371より

  • 夜毎の指先/真昼の果て仙石寛子さんが、はじめての、白泉社!ひゃっほい!しかもBL&姉弟もの!(いや、別にBLが読みたいわけではないのですが)やっぱり白泉社が合う人だよな〜。この「残る」感じがもう!迷いとか、とまどいとか、ふりきれないものとか、すごいのです。