読了本
- 「舞姫はじめました~恋も奇跡も氷の上~ (ウィングス文庫)」どーみても美少女顔の真理が出会ったのは、美少年にしか見えない勇。二人が、アイスダンスで世界を目指すまで、あと……どのくらい?りじちょかっこいいなー。そこまでやりますか。和泉統子さんの新作は、アイスダンス!いまの季節にぴったりですね。ファンタジー要素もありで、ちょっとした謎解きもありの、和泉さんらしい作品だなーと思いました。(女装も!)健全な、誰にでもおすすめできるお話でした。
- 「眠れない悪魔と鳥籠の歌姫 悪魔に歌う子守唄 (一迅社文庫アイリス)」悪魔憑きだけど、元から性格の悪い美青年アルドに「つかまっている」歌姫ニーナ。ぜんっぜんタイプじゃないんだから、「仕事」が終わったらお別れなんだから、と言い聞かせてきたのに……。瑞山いつきさんらしい(一見)クールな大人な主人公たちの物語で、けれどあまーい展開もありで、すごく盛り上がりました。これで完結かな?表紙ほどシリアスでもなく、けれど色っぽさもあって、いろいろとよかった。おすすめです。
「…………ねえ、もしかしてシャハルが添い寝しても悪魔は――」
「眠れない悪魔と鳥籠の歌姫 悪魔に歌う子守唄 (一迅社文庫アイリス)」(瑞山いつき・一迅社文庫アイリス)p88より
- 「ボランティアバスで行こう! (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」被災地へのボランティアバスツアーを企画した大学生大石は、最初は就職に有利になるからぐらいの気持ちだったが、被災地で出会った人たちによって、それがかわっていく。ちょっとした日常の謎もありのストーリーで、なかなかでした。
- 「ばけもの好む中将 平安不思議めぐり (集英社文庫)」十二人の腹違いの姉がいる中流貴族の宗孝は、美貌の「ばけもの好む中将」と出会った。妖異に関連した出来事とともに現れる彼には、近づかない方がいいと思いつつ……。十二人の姉という設定がとくに面白かった。怪異の話かとみせかけて、実はミステリなところもぐー。続編でないかなー。オールスターで見たい。
「怪異は愛でるものだよ。遠くの月を眺めるように、手の届かぬ高貴な女人に恋するようにね」
「ばけもの好む中将 平安不思議めぐり (集英社文庫)」(瀬川貴次・集英社文庫)p33より
……と思ったら、一週間後に新刊が!「ばけもの好む中将 弐 姑獲鳥と牛鬼 (集英社文庫)」