読了本

• 「俺のかーちゃんが17歳になった (電撃文庫)」「17歳教」の儀式を受けることにより、17歳に若返った母親。かわいいけれどそれだけだと思っていたのに……。「17歳教」恐るべし……（笑）。社会問題を取り入れた、と聞いていたのですが、ほんとうにそうだった！家族ものとしてもよかったです。

• 「思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車 (集英社文庫)」さびれた商店街の時計店と、店主の恋人の明里の周囲の物語。ファンタジー要素はないといってもいいぐらい、ミステリもなく、……なかなか説明しにくいんだけど、現実の中のファンタジー的な秀司さんの存在が、物語に透明感を与えて、どこかにあるさみしさが「人情過ぎない」感じを与えて、なかなか私好みになっています。

「思い出は、わたしの中だけにあるものじゃないんですね」
「思い出のとき修理します 2 明日を動かす歯車 (集英社文庫)」（谷瑞恵・集英社文庫）p81より

• 「長屋の神さま (学研M文庫)」長屋住まいの狩衣、総髪の京人は、実は「神様」だった！というお話。神さまとしての力がちょっと万能すぎてうーん、という感じですが、神使の黒と寅がいい味を出しています。続編もこないだでたので買おうっと。