読了本

　今日のひとりごとに読書感想を追加。

• 「イメイザーの美術 (ガガガ文庫)」こどもの描いたモノが奇妙な力を持ってしまったりする話。少しまとまりがなかったり、話題に出しただけだったりするところがあるのがもったいないけど、魂は好きです。

「ぼくは昔、病院を探検していて、そこで知り合ったおじいちゃんやおばあちゃんとよく遊んでもらったんだけど……不思議なんだ、人間って。年をたくさんとるとね、まるで赤ちゃんなんだよ。ひとりでは歩けなくなって、言葉も忘れていって……生まれる前に戻っていくみたいなんだ。だからね、君がおばあちゃんになって、赤ちゃんに戻っていく日がきたら、ぼくはもう一度君に会いにいくよ。君がぼくのことを忘れていても、話せなくなっていても、描けなくなっても、いままで描いた絵を全部ぼくに見せてほしい。ぼくには描くことができなかった絵を描いていてほしい。ぼくには見れなかったきれいなものを、たのしいものを、教えてほしい。そうしてくれたら、ぼくはどんなにうれしいかしれないよ……」
　まーくん「イメイザーの美術 (ガガガ文庫)」（灰原とう・電撃文庫）p232より