なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 緑のアルダ 荒れ野の星 (緑のアルダシリーズ) (コバルト文庫)」「緑のアルダ」シリーズ第二巻。故郷を緑の地にするために旅に出たアルダと狼ヨール、護衛ウルファの一行は、ウルファのかつていた町まできた。彼に着せられた濡れ衣を晴らすことはできるのか?なんか弱いなーと思っていたのですが、意味づけが弱いのかな、と思いました。彼がなんでアルダについていくのか、アルダはなんで彼を一緒につれていこうとするのか、なぜ彼を信じるのか、アルダの希望も、もうすこしエピソードがあれば説得力がついていくると思うのですが、それもないのがもったいない。そういう、細かいエピソードをうまくつなげていくことで、説得力のある物語づくりができるのかなーと思いました。占いででたから信じる、というのも説得力あるようなないようなー。
  • 緑のアルダ 千年の隠者 (緑のアルダシリーズ) (コバルト文庫)」「緑のアルダ」シリーズ第三巻。今回は、狼ヨールが過去についてアルダに話すかどうかを迷う、という話。まあ、仲間のきずなづくり、というところで。今のところ、ひっかかるところがないのでもう先は読まないかも。「魔法使い」についても「魔法」としか語られないところが不満。まあ、それは前のシリーズでやりつくしちゃったのかもしれないですが……。どうにも味が薄いな、と思います。
  • 人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)」人類がゆるやかに衰退、新たな「人類」としてぽやーんとしているけれど集団ではものすごい科学力を持つ「妖精さん」が台頭してきた世界。妖精さん旧人類をむすびつける役目の「私」が語り手です。今回は、旧人類のかつて築いた都市を電力を使って探検する話になっています。ううーん、だんだん私の好きでない方向にきとるな……それでも最初のあたりは面白かったのですが、いろんなパロディが入るのにちょっとやーな感じがして、ダンジョン探検になると、もう、他の話でも読めるようなことじゃん?といいたくなるようなことが多くて……さすがに自分の命がかかると、「私」が真剣になってしまうので、ちがうーという気がしてなりませんでした。特有のまったり、まあいいじゃないか感を楽しみにしていただけに残念……。

 折り込み広告に、「されど罪人は竜と踊る (角川スニーカー文庫)」のシリーズが、ガガガ文庫に移籍してくるとありました。つーことは、マンガ版(「されど罪人は竜と踊る (カドカワコミックスAエース)」)はもう続きでないのかー。ちょっと好きだったのにー。まあ、ガガガには雰囲気が合っているかもしれないですね。装丁の青色は合ってないと思うけど。再刊される分は、加筆されるそうだけど、買うかどうかは微妙だなあ。(作品に合っているとは思うけど)イラスト大好き!ってわけでもないし……。作品自体は、こんなに鬱すぎるのは、もはやコメディだ!という鬱なところがウリです。けっこー好きだけどあまり人におすすめできない。

  • Papa told me 〜街を歩けば〜 (クイーンズコミックス)」小学生の知世ちゃんと作家のお父さんは、都心で二人で暮らしている。二人の所帯じみていないけれど日常感覚あふれる生活と、街で暮らす人々のエピソードが詰まった、私の大好きなシリーズです。久々のシリーズ新刊。なにやらタイトルが妙なのは、掲載誌が変わったためもあります。少し絵柄が変わってきているのですが、でもこのシリーズの真髄はネームにあるので、そこが健在なら問題なし。今回は、知世ちゃんとお父さんの話が多かったです。いつでも、そこにいるんだよーという話がよかった。

 この冷静な知世ちゃんが大好きです。

「もう大船に乗ったつもりでどーんとしてなさい」
「わかった どーんとね」
 でもタイタニックも沈むしな
 お父さんと知世「Papa told me 〜街を歩けば〜 (クイーンズコミックス)」(榛野なな恵集英社クィーンズコミックス)「オーバー ザ レインボー」p30より

  • トルコで私も考えた-21世紀編- (クイーンズコミックス ワイド版)トルコ人の人と結婚、出産した漫画家の体験エッセイ本。以前と違う版形になるのかと心配しましたが、版形は変わっていなかったので安心しました。内容は相変わらず。時の流れを感じるところが多かったかな。
  • スパイシーピンク 2 (クイーンズコミックス)」少女漫画家と美容整形外科の医師の恋愛もの。意外とあっさりと話が進んでしまって、まあそういう性格づけだからしかたないかという気もしますが、これで完結かー。
  • KATANA (3) 妖刀 (ぶんか社コミックス)」刀研ぎの家系に生まれた高校生は、刀の魂をひとのかたちとしてみることができる。そのため、さまざまなトラブルにまきこまれるシリーズ。おおむね、今までの繰り返しなのだが、今回は、やはりラストの話がインパクトが大きかった。表紙にあるように、主人公の顔が変わってしまうような事態が起こってしまいます。