なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • バルサの食卓 (新潮文庫)上橋菜穂子さんの物語の中には、とってもおいしそうな料理が毎作出てきますが、それらをもし現代日本でつくってみたら?という本です。上橋さんは残念ながら山菜鍋以外はあまり試食されていないようです。本文の引用+上橋さんのちょっとしたエッセイ+レシピ(1pから2p)というものが連なっています。さすが、人気のあるタンダの山菜なべとかノギ屋の弁当、胡桃餅はう・ま・そ・う……。守り人シリーズ、「狐笛のかなた」、「獣の奏者」からいろいろと収録されています。
  • ティー・パーティーえくすぷれす―八幡高校超常研報告 (講談社X文庫―ティーンズハート)」ランとなんとか和解できたみたい、だったんだけど、帽子屋を街でみかけてから、なんかまたおかしな事件に巻き込まれたみたい?まつりたちの冒険は続く!謎がどんどん深まっていっているような。ランは尋常じゃないなあ。ヤミサリにはもうちょっとがんばってほしい(笑)ので再登場を望む。主人公のまつりは、今のところほんとに「とりえ」と一言で言えることはないですが、ものの考え方が前向きで、人をまず否定する、ということない。そこが人から好かれるところなんだろうと思います。他のキャラクターたちには欠点もあるんですが、まつりの視点からみると、いいところがすごく浮き上がってきて、悪いところをちゃんとフォローしているよね、というように見える。すごくいい子なんだろうなあと思います。
  • 鬼ヶ辻にあやかしあり〈3〉座敷の中の子 (ポプラポケット文庫)」今回は、座敷に一人とじこめられている少年が主人公。彼は「閉じ込められている」とは思わずに育っていたのに、蜜姫と出会ったことによって、少しずつそのことを自覚していってしまう。彼の正体は?なんか一巻とは違う方向な気もするけれど、これはこれでいいなあ。人の考え方で出来事のとらえ方が変わってくる、そこから人との関係も変わってくるのが面白い。蜜姫と少年がすごろくで真剣にやりあうところがとても好き。どちらも負けず嫌いなのね。