読了本
- 「横柄巫女と宰相陛下 楽園の塔 (ルルル文庫)」無表情なために横柄ととられてしまいがちな巫女のノトと、有能な陛下のラブコメですが、今回はかなりシリアス。今回はよかったっ。なんといっても悪役と言いきれないところがよかった。このシリーズの主役は、どうにも「正義」すぎるので、このぐらい「悪」と言いきれない、やりきれない感じの方がとても合っていると思う。おでこちゃんも好きなので復活嬉しいし、犬も今回はめちゃくちゃ役に立ってた。にこにこです。六か月刊行の最初の巻ですが、ラブ展開もいよいよ押し迫ってきたので楽しみです。
このセリフの中に込められた想いは、もう「母親」ですよね。なんであっても肯定しよう。そう思える相手がいることってとても幸せで生きていける希望になるのかも。
ノトがこれからの人生でどんな決断をしても、自分は必ずそれを応援しよう。どんなことがあっても、世界中が彼女を非難しても、自分だけは味方でいよう。
「横柄巫女と宰相陛下 楽園の塔 (ルルル文庫)」(鮎川はぎの・小学館ルルル文庫)p211より
- 「バベルの歌姫 -身代わり王女の無謀な駆け落ち- (B’s‐LOG文庫)」いきなり王女の「駆け落ち」相手に指名された一介の剣士。彼女の逃避行は、想いもかけぬ先へ……。いや、今回はよかった。剣士の腰の引け方とか、わがまま王女が意外と庶民派なとことか。破天荒な女の子のキャラクターがこの作者の持ち味ですね。楽しかったです。次の巻も楽しみです。
- 「ピクテ・シェンカの不思議な森―恋の行方とさらわれた騎士 (コバルト文庫)」ピクテ・シェンカの森の領主になったムイだが、彼女に敵対する者がしかけた罠は……。お、王子の出番がない(笑)。まあいいんだけど。ラブ方面はけっこうあっさり次のステップに進んでしまうのがこの作者らしいというか。少し的を外したところがよいですね(笑)。