なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 首の姫と首なし騎士 裏切りの婚約者 (角川ビーンズ文庫)」商家による陰謀が進行しつつある王城で、シャーロット王女は仲間とともになんとか奮闘するが、陰謀を阻止することはできるのか?ひとつひとつが緊張感がありハラハラしてしまいます。婚約期間の終わりがどうなるのか注目です!
  • エール! 1 (実業之日本社文庫)」女性のお仕事小説アンソロジー。ひとつひとつが面白かった。アンソロジーって全部読めることがほとんどないんだけど、これは全部読めました。かなり私に合う作者が入っていた。「金環日食を見よう」(青井夏海)が一番(去年に)タイムリーで面白かったかな。プラネタリウム解説員が金環日食イベントを企画するお話。ちゃんと日常の謎も入っていて、いいコメディでした。お仕事的には「イッツ・ア・スモール・ワールド」(小路幸也)のデザイナーがかっこよかった。「まめかしや」いきてー!
  • 貧乏お嬢さま、メイドになる (コージーブックス)」20世紀初頭の第一次世界大戦後の英国。名ばかりの公爵令嬢のジョージーは、このままではひどい王子と結婚させられるために独り立ちを決心。起業してメイドとして働き始めるけれど、これがトラブルの始まり!?最近読んだコージーで一番面白かった。ジョージーがとにかく積極的で、自分の力でチャレンジしつつ、貴族としてちゃんと王妃に対しても敬意を払うことも忘れない。ロマンス要素ももりこみつつ、友人と同居したり、殺人事件にいどんだりまあ盛りだくさん。面白かったわ〜。これは続きが楽しみ!コージーとかロマンス好きにはおすすめです!あ、「英国王のスピーチ スタンダード・エディション [DVD]」の時代とのこと。なるほど!
  • 愛と運命にさまよい (MIRA文庫)」一大外食グループのギルクリスト家の女家長の老婦人に仕えている秘書のケイティが、主人の孫をグループに引き入れ、グループの業務改善に乗り出すお話。久々にラブコメで大当たりだった。やー、面白かった!琴葉かいらさんの訳がいいのかも。ケイティは「ギルクリスト家」とはこういうものという偏見を捨てきれず、(ずっと離れて育てられた)孫であるルークと深く付き合おうなんて気はさらさらない。誘惑されたら、ラブロマンスなんだから乗るかとおもいきや、すっぱり断ってしまうというこの展開。面白すぎです。更にキャラクターがまた個性豊かで面白い。ドラマティックな展開が大好きなギルクリスト家一家の連中もだけど、ケイティの弟、画面には出てこないけど、ルークの亡くなった両親の謎とか、いろいろと楽しめました。さすがジェイン・A・クレンツです。

「僕はただ、あなたにプロポーズしてもらいたいと思っただけです。実際には、姉さんはあなたとは結婚しないでしょうね。なにしろ、あなたはギルクリスト家の一員なんだから」
マット「愛と運命にさまよい (MIRA文庫)」(ジェイン・A・クレンツ・琴葉かいら訳・ハーレクイン社MIRA文庫)438より