なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 黄昏の岸 暁の天 十二国記 (新潮文庫)」再読。慶国にいきなり訪れた客は、傾いているという噂の戴国の将軍。彼女が求めたことは……。裏「魔性の子」ともいうべき、十二国側のお話。うー、続き続き!これからどーなったん!!人間ドラマも面白いけど、細かい描写がおっ、と思ったりするところがある。台詞は陽子のすっかりしたたかになった感じがステキ。かの大国だって、こんなに「自分の代の後」まで考えている王はいなかったんじゃないかなあ。陽子のグローバルな視点が、必要な時代になってきたということなんでしょうね。きっと。で、続き!

「この借りはのちのち、必ず返させていただきます」
陽子「黄昏の岸 暁の天 十二国記 (新潮文庫)」(小野不由美新潮文庫)p266より

  • つくも神は青春をもてなさんと欲す 2 (スーパーダッシュ文庫)」ひと騒動が終わり、安心して暮らせる……と思ったら、一文無しになってしまった惣一一家。しかたなくバイトを始めたのに、つくもは機嫌が悪くて……。うんわー!すんごい好きなタイプになってきたー!バトルなしー!(笑)女子にもおすすめです!
  • 立身いたしたく候」商家の五男から、婿+跡取りとして侍になった駿平。まだこどもの将来の嫁に「兄さま」と呼ばれてニヤニヤしたりしつつも、仕事を得るためにいろいろとやってみるが……。ちょっと駿平さん自重して!というくらいやにさがっていらっしゃいます。まあそれはおいておいて。いろいろな侍の「仕事」が読めて面白かったです。読みやすくて楽しく、おすすめです。

「好いた女子ひとりのために働くことのできない殿方では、きっと家も国も守れませぬ」
立身いたしたく候」(梶よう子・講談社)p330より