読了本
- 「活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)」シリーズの短編集。本編は活版印刷所が舞台ですが、短編集では主人公以外が主役のため、あまりでてきません。どれもよい話で、フレーズがぐっとくる。大人になったからこそ、楽しい世界もある。おすすめです。初版は扉ページが活版印刷です。
辛いことも嫌なこともある。でもさ、二巡目もワンダーランドなんだよ。
「活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)」(ほしおさなえ ・ポプラ文庫)p150より
「わたしが大学で学んだいちばん大きなことはそれだったかもしれない。世界には自分が知らないことがたくさんある、ってこと」
「活版印刷三日月堂 小さな折り紙 (ポプラ文庫)」(ほしおさなえ ・ポプラ文庫)p208より
大学に行かなくちゃいけない、ということではなく、広い世界を知ることは、とても重要なことだと思う。ネットだけの世界でもなく、現実だけの世界でもなく、両方で、かつ、自分がいままで見ていない世界もあるんだ、ということ。