なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 伝説の森〈下〉―ヴァルデマールの風・第3部 (創元推理文庫)」ヴァルデマール年代記シリーズ、「ヴァルデマールの風」完結編。ヴァルデマール王国の王女であり、<使者>であるエルスペスは、祖国ヴァルデマールで、あるひとつの決断を皆に伝える。それが歓迎されることを喜んでいるのもつかの間、とうとう最終決戦へ向けて、事態が動き始める!最後はけっこうはやく終わってしまいました。もう少し王様のとことかじっくり対決してほしかったけど……この作戦じゃ無理かな?猫娘ちゃんの悩みがあまり役立ってなかったのがちょっと残念。神様ちょっと都合よすぎかなー。まあでもこのシリーズ好きなことには変わりないです。続きが出てくることを祈って。

(わたしの有名ないとこのワールは、よくこういっていました。偶然の一致などというものはない。宿命のささやきに逆らわない人間がいるだけだ、と)
リース「伝説の森〈下〉―ヴァルデマールの風・第3部 (創元推理文庫)」(マーセデス・ラッキー・山口緑訳・創元推理文庫)p20より

  • 新釈 走れメロス 他四篇森見登美彦が、先人たちの物語を原案として新しく描く物語、と聞いて不安にならない人はいないかと(笑)思いますが、特に表題作。あまりにひどい……(笑)。詭弁論部がでてきた時点であやしいなと思っていたが、ここまでばかばかしく楽しませてくれるとは!つか、楽しすぎます。表題作以外はいまいちでした。

「お前みたいに肌のつやつやした奴に、正義の味方が勤まるものか!」
芽野史郎「新釈 走れメロス 他四篇」(森見登美彦祥伝社)p96より