読了本

• 「四方を統べる神―ドラル国戦史〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)」四人の兄弟姉妹神に守護された国、ドラル国は他国の侵略もなく、鉄器も発明されず、のんびりと貨幣もない文明を築いていた。しかし、邪悪な存在がドラル国を襲うという予見のもと、兄弟姉妹神はそれぞれに人間達を守るために行動を始める。夢見人と呼ばれる不思議な夢を見るこどもたちが、四人の神それぞれの元へ使わされます。今回の主人公ともいえる、妹神ゼラーナの相棒はおしゃまな少女エレリア。エディングスは、ストーリーもわくわくするけど、何より会話がずば抜けて楽しいのが魅力。この新シリーズもそうで、しょっぱなからくすくすしてしまいます。神であっても喧嘩したり、鷹揚でなかったりする。なのに魅力がとてもあるのがこの作者の楽しめるところです。会話がたのしい掛け合いが好きなら、翻訳ものが苦手でも、この作者はおすすめです。「眠れる女王―エレニア記〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)」から始めるのがおすすめ。