読了本
- 「オオカミさんと毒りんごが効かない白雪姫 (電撃文庫)」今回は毒りんごちゃんが白雪姫と再会する話がメイン。あとは裸の王様とか(笑)。あいかわらずつっこみ役の作者が嫌にならない、同じペースでありながらも楽しさも変わらないシリーズです。いちおしってわけではないが、毎回楽しませてくれる。
- 「狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)」短編集かと思ったら、最初の中編がけっこう長くてびっくりでした。中編は、ホロのみ脇役で出てくる少年と少女の話。白い花はあまり関係なかったな。本編ではとうていでてこない、いい話でした。短編は本編とほぼテイスト同じ。
「海を、一緒に見よう」
クラス「狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)」(支倉凍砂・電撃文庫)p162より
- 「いちばんうしろの大魔王 (HJ文庫)」孤児の阿九斗はひとりで賢く立ち回ることを心がけて生きてきた。孤児なのだから、と人に役に立つために魔術を学ぼうとするが、そこで予言された彼の職業は「魔王」!?反発しつつも、「魔王」っぽいカリスマ性を見せ始める阿九斗の周囲に、人が集まり始める。なかなか面白かったのですが、疑問なのはなぜ舞台が日本なのか。すごく未来らしく、日本ぽさがほぼないので、日本である必然性が見えませんでした。名前をこの名前にしたかったから?ヒロインたちはまあこんな配置かな、といったところですが、無表情系ヒロインのころねちゃんがふざけすぎなのが痛快でした。
「…………ひょっとして、からかってる?」
「やや」
阿九斗ところね「いちばんうしろの大魔王 (HJ文庫)」(水城正太郎・ホビージャパンHJ文庫)p111より