読了本

• 「不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス)」姉と同じ中学に通っている男子中学生。退屈な日常を破る手段を探していた。病院坂先輩とある殺人事件の謎に挑むが……。うえ。このシリーズは黒い展開とはわかっていたけど、またまた……。もうこのシリーズは読まなくていいかなと思いました。というか、西尾維新はもう私はおなかいっぱいかな。

• 「under―異界ノスタルジア (電撃文庫)」学校に放火した後、恋人とともに行方不明の兄から手紙がきた。ある探偵事務所に手紙をもっていってほしいとのこと。その事務所には、やたら怪しい人たちが集まっていた。どうやら、「異界」というものが関わっているらしいのだが……。ううーん。この主人公の造形が、どうもちぐはぐで印象が一致しなかった。最初読み進めた限りでは、けっこークールな感じ（兄が行方不明だろうがあまり気にしていない）なのかなと思っていたのだが、中盤でいきなり正義面しはじめて、人情大好きっ子ぽいことをしはじめる。他のキャラクターたちもそれを認めてるっぽいことをしはじめるし。最初はぐだぐだぬるいこといってんじゃねえ的な感じだったのに。許せない、とか今更言われてもしらけるなぁと思わざるをえなかった。キャラクター一貫してないってこんな感じなんだー。異界の設定はいまいちこう、肌に感じられなかった。二こめまではわかるとして、十三まで下るとどうなってるのか想像もつかないし。

• 「盗みにまいります!-平安盗賊恋▽絵巻- (B’s‐LOG文庫)」平安時代の盗賊の息子として育った姫君が、ある玉を探して貴族社会に足を踏み入れる。男装ものとしてなかなかいいっすね〜。期待以上の出来でした。男装した自分と、他の自分と、どちらの自分にも嫉妬してしまうような感じが男装もののいいところ。次も読みます。