読了本

• 「のぼうの城」でくのぼうを略した、「のぼう様」とあだ名される領主の息子は、暇さえあれば農作業を見学して、手伝えば失敗ばかりで使えないため、農民達にも馬鹿にされつつも愛されていた。「のぼう様」の城を攻めにきた石田三成に対して、「のぼう様」は暴挙とも思える行動をとり始める！うーん、これを誰にでも面白い！というのは言い過ぎではないかと思った。面白いけど、前半がちょっと退屈で、いつ面白くなるのかなーと少し耐えていた。キャラクターは非常に豊富で、特にのぼう様側はオールスターキャストみたいな。私は珠さんとかいいなー。クール。歴史ものが好きな人なら楽しめるでしょう。前半はちょっと読み飛ばしつつがんばれ。

「なにがいやあじゃ、この馬鹿者」
甲斐姫「のぼうの城」（和田竜・小学館）p270より

• 「狼の寓話―南方署強行犯係 (トクマ・ノベルズ)」新米刑事の會川啓司は、ちょっとした失敗から、黒岩という刑事とくまされることになった。黒岩はなんとクールな女性。有能な黒岩は、殺人事件の犯人はその妻ではないのではないかと思っていて……。狼の出てくる童話と入れ違いに入るミステリ。うわー、えぐい。この寓話……。でもなかなか面白かった。黒岩さんがけっこー固くないのがよい効果出してると思う。啓司くんはヘタレキャラなのかしら……。