読了本
- 「天魔の羅刹兵―蒼月譚 (幻狼ファンタジアノベルス)」織田信長が鉄砲を使った戦いを始めた長篠の戦。種子島から渡来したのが「鉄砲」ではなく、「巨大人型兵器」だったら？という歴史IFもの。小心者の農民の少年が、「巨大人型兵器」を操る才能を持っていたために、織田軍によってその操者に任命されて人殺しをすることになるが……というストーリー。九年前に講談社ノベルスで出ていた「天魔の羅刹兵〈一の巻〉 (講談社ノベルス)」のやきなおし。うーん、なんか解説が多くて話に乗り切れない。この本ではこう呼ぶことにします、とか。前読んだ時はなかなか面白かったような記憶があるんだけど、自分の感覚が変わったのかしら。ロボ好きというよりは、歴史もの、とくに織田軍好きにおすすめ。ちなみに、信長はまだ出てきていません。今月でる次の巻で完結。
- 「マギの魔法使い 魔女たちは恋愛中! (角川ビーンズ文庫)」「オズの魔法使い」をモチーフにしていて、ライオンなどが全て美青年ではありますが、ただの逆ハーレムものにあらず。エメラルドがとことん現実的で、常に悲鳴をあげるて終わるのではなく、とことん（善人的でありつつ）実利的なところが痛快なシリーズです。ウィザードの都、マギを目指して同道中の一行、今回登場するウィザード候補は、黒魔女の恋人マリンと一緒だった。何この、いきなりな恋愛展開！すばらすぃ！（笑）というほど、今回登場キャラクターたちが霞むほどの中盤の恋愛展開はもー、もえました。よしよし、これで他の人にもおすすめしやすくなってきた！
「あたしはかくありたいと目指すものがあって、そうなるために行動しているのよ。恥じることは何一つないわ！ そもそも内面からきたものではない親切はただの偽善かもしれないけれど、やらない善よりやる偽善のほうがはるかにマシよ。自分がやれることがあるのに偽善だからと無視する行為はかっこよくないと思うの！」
エメラルド「マギの魔法使い 魔女たちは恋愛中! (角川ビーンズ文庫)」（瑞山いつき・角川ビーンズ文庫）p171より
「wonder wonderful 上 (レガロシリーズ)」「wonder wonderful 下 (レガロシリーズ)」が好きな方にもおすすめ。こっちは主人公若い（15歳……にしちゃー大人っぽいよなー。化粧で20歳ぐらいに化けてるらしいけど）ですが、こらえられる限界までこらえるとことか、実際的なところが大人っぽくてかっこいい。
