なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

たらいまわし本のTB企画 第45回 ご老体本。

 「たらいまわし本のTB企画」に二回目の参加。前回参加のエントリはこちら。→「夢見る機械たち」
 今回の企画は、-scopeの時鳥さんの企画で「ご老体本。」です。

今回のお題は、「ご老体本。」です。
本に出てくる魅力的なご老体、また、ご老体の書いた本、ご老体のための本、これからご老体になる人のための本、などなど、老人や老犬、老猫、老木、ほか、年老いたものに関する本をご紹介ください。

 すいません、魅力的な老人大好き!なのです。というか、タイプがかっこいい老人というか〜。


闇の戦い (ハヤカワ文庫―ダールワス・サーガ)迷宮都市 (ハヤカワ文庫FT―ダールワス・サーガ)光の軍隊 (ハヤカワ文庫FT―ダールワス・サーガ)
・「ダールワス・サーガ」(バーバラ・ハンブリー・岩原明子訳・早川文庫FT)
 剣と魔法の世界に来てしまったアメリカの女子大学院生ジルと不良青年ルーディ。彼らは生き残るために、王国の人々と共に暗黒の化け物と戦う。普通ならば女は魔法使いになって王子とらぶらぶ、青年は剣士になる、というところを逆転させ、かつ意外な展開が後ろにあります。ただのファンタジーでは終わらない。
 これに出てくる老人の魔法使いが、めちゃくちゃ私のタイプ、というか理想像です。いざというときにはかっこいいのにダメなところをジルにみせたり、ジルに叱咤されたり。素敵!


西の魔女が死んだ (新潮文庫)
・「西の魔女が死んだ」(梨木香歩新潮文庫
 中学生のまいは、学校に行かなくなってしまった。ママは理由も聞かず、おばあちゃんである「西の魔女」のところへまいをやることにした。おばあちゃんはまいの「魔女修行」を手伝ってくれるが、それはまいにとっては厳しいもので……。
 今や映画化もしましたが、魅力的な老婆といえばこの作品。「I know.」は名言です。


ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 (講談社青い鳥文庫 18-4)
・「ふしぎな目をした男の子」(佐藤さとる講談社青い鳥文庫講談社文庫)
 ひっそりと現代社会に生きるコロボックルの老人が、一人村を離れて街に暮らすことにした。へそまがりのつむじぃは、素早い自分を見つけることのできるふしぎな男の子と出会い、少しずつ友情をつちかっていく。
 佐藤さとるさんの作品で一番好きな、とてもひねくれたものいいをするおじいさんが主人公の話。ひねくれじじい万歳!


天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)
・「守り人シリーズ」(上橋菜穂子偕成社
 もう語ることもないでしょう。ファンタジー読みなら必読、そうでなくてもしっかりとした物語がお好みなららぜひとも、というべき守り人シリーズの老人といえば!トロガイ師です!こんなにパワフルで、死にそうにない、という若者より長生きしそうな老人ありかよ!みたいな。特に「天と地の守り人〈第3部〉 (偕成社ワンダーランド)」のトロガイ師はもう主役はっているといってもいいほど。


オペラ・エテルニタ 世界は永遠を歌う (角川ビーンズ文庫)
・「オペラシリーズ」(栗原ちひろ角川ビーンズ文庫
 東方の薬師で、体内に魔物を飼っているため常に病弱に見えるが剣は強いカナギ。自分には心がないといいはり、常に虚飾ばかりの空言ばかり繰り延べているように見える白皙の詩人こと、ソラ。カナギを狙う暗殺者として現れたが、目的を見失い、二人と一緒に旅をするようになった姿こそ華奢で可憐だが強大な魔法力を持つミリアン。三人の旅を描くファンタジー。言葉のかけ合いが非常に楽しいシリーズです。(2巻のラストから面白くなってきます)
 ソラがまあ、実はものすごい年寄りなので、じじい扱いということで〜。ほんとに年だけは重ねているなのにダメダメなソラです。


So what? (第1巻) (白泉社文庫)So what? (第2巻) (白泉社文庫)So what? (第3巻) (白泉社文庫)So what? (第4巻) (白泉社文庫)
・「So What?」全4巻(わかつきめぐみ白泉社文庫)
 異世界の少女ライムとおとぼけ阿梨、タイムマシンを作っている幽霊の教授、弟子の海棠さん、高校生の桃太郎が、ときどき変な「もの」の出てくる家で同居する。ほのぼのしてるけれど、ほのぼのだけではおわらない。
 老人の幽霊である教授の破天荒そうでいて、みんなをちゃんと見ているような感じがとても好きです。


これから―50代の居場所
・「これから 50代の居場所」(夏目房之介講談社
 夏目房之介さんのエッセイ。老人というにはもうちょっとあるけど、年をとるということについて考えてみた、みたいなエッセイが書かれています。これが、しゅんとなる方向ではなく、楽しく年ってとれるよね!みたいなところが大好き。