読了本

• 「まごころを、君に THANATOS (講談社ノベルス)」ネットで噂の「死神」タナトスとあだ名されているとにかく周囲に死人、殺人者が多い少年（魚マニア）と、彼の双子の弟の高校生探偵、そして彼らのおもり役である刑事の周囲に起こる事件のシリーズ二作目。アクアリストとしてそんな仕打ちは見逃せない！と美樹が乗り出したはいいが、当然そこには死人が出る訳で……。今回は真樹の高校が舞台。あー、ひさんだ……（出来事が）。死人にすっかり慣れてしまった兄弟と、それを見ている刑事の視点からの話になっているんだけど、ちょっと誰の視点なのか判りにくいところがあるので、まだ要改善かなー。かなりひねくれた人でないと、これは楽しめなさそうな気がします。毒が過剰に、わざと入っているので。今回はオタクネタが控えめになっていたのでそれはよかった。だいぶ読みやすくはなってきたと思います。こういうのすごくはまる人はいそう。魚マニアの戯言はほぼ無視してOK（笑）。

「できれば君は、人殺しはしないでくれ」
高槻「まごころを、君に THANATOS (講談社ノベルス)」（汀こるもの・講談社ノベルス）p276より