なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)」ヒトデナシ、という妖異がうごめく日本に似た国。唯一の人のヒトデナシである無貌は人の「貌」を奪い、奪われた者は数日で命を失っていた。「貌」を奪われながら生き残っている名探偵の秋津の元へ、孤高の少年、望が訪れた。ヒトデナシという設定と、ゴシックミステリの融合。意外とまともにミステリしているのでびっくりした。望もウブだし。秋津があまりにも腰が引けているのも意外だった。次の巻からは違う展開なのかな。面白かったです。続巻も予定されているようでよしよし。

「でも、すべてを覚悟した上でなら、それが正しい選択なんだろうと思いますよ。ただ、ひどく馬鹿げているだけで」
古村望「無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)」(望月守宮・講談社ノベルス)p314より

  • 眠り王子と幻書の乙女 (B’s‐LOG文庫)稀覯本である<ナユタズ・ロスト>を祖母からもらったマーヤは、新しい学校で美少年と出会うが、彼はいきなり眠り出してしまう。<ナユタズ・ロスト>を巡る争いにマーヤは巻き込まれていく。まず、登場人物が日本語・外国語という名前なのにちょっとひいてしまいました。これが主人公一人ならまあ別に気にしなかったのですが、全員となると、どういう世界なのかちょっと想像がつかない。学園の外の世界の人たちが生きている感じも伺えないし……貴族の地位を捨てて一般的な主婦になったというマーヤの母もよくわかんなかった。いろいろとよくわからないままでした。合わなかった、ということかな。

 しかし、どうしてこう、本とか図書館ネタの本って、私的アタリが少ないんだろう……「図書館戦争」ぐらいかなあ、当たりは……。本がネタになっていても、本に対する愛情とか熱意があまり伺えないんだよなー……。「時載りリンネ!」も、リンネは本好きじゃないしね。