なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 天山の巫女ソニン1黄金の燕 (講談社ノベルス)朝鮮半島風の三つの国が舞台で、天山を追放された元巫女のソニンが、一国の末王子とともに、三国をめぐる政争に巻き込まれていくシリーズの最初の巻。基本的に「です」「ます」調で、児童文学ではあるのですが、語っていることは、ものすごく現代の日本の身につまされることが多い、しみじみくるシリーズです。最初の巻は主に国内の話題でそうでもないですが、二巻以降、他国とのつながりと争い、各国の庶民の人々や貧しい人々、王族の人々のそれぞれの暮らしがきちんと描かれていて、とてもよいシリーズなのでおすすめ。ソニンも最初は単なるイイ子ちゃんぽいですが、それは山から降りた直後だからで、だんだんと変貌していくさまが面白いです。春に外伝が出る予定だそうです。あの人って……元巫女様?(インタビュー読んだ感じでは、姫様だった!)
  • 鳥あそび」今は上野動物園の園長さんの作者ですが、元は東京で飼育係をやっていた方が、家や仕事上での野鳥の観察をしていた記録のようなエッセイのような本。「とりぱん」で見ていた鳥ってこんなのなんだ!と写真を見て初めてわかりました。色合いがきれいだなあ。

心は いつまでも 重力に逆らって 上へ上へと のびていたいなって思うんだ
つづきはまた明日 (3) (バーズコミックス ガールズコレクション)」(紺野キタ幻冬舎コミックスバーズコミックスガールズコレクション)p58より

  • Under the Rose 7 春の賛歌 (バーズコミックス デラックス)ヴィクトリア朝を舞台とした、ダークな色合いの物語。ロウランド家に仕える家庭教師が、深刻な家内の状況にとまどい、巻き込まれ、そして立ち向かおうとする。だいぶ彼女の死が見えてきました。これは死ぬわ……。元からアーサーたんは大してつよい心は持っていないと思ったけど、そうきたか。まあそれでもこどもと家を捨てる理由にはならないと思うけどね。あんたその何倍やりかえしとるん。これじゃースタンリーは一生罪悪抱えながら生きて行かなくちゃいけないよね。アーサーを捨てちゃえ〜。わはは。