読了本

• 「宮廷神官物語 渇きの王都は雨を待つ (角川ビーンズ文庫)」神官見習いとして勉強中の天青は、夏休みに入り、友人の家に滞在することになった。その天青が行方不明になったと聞いた鶏冠はショックでものものどを通らなくなってしまう。ちょいBLになりそうな雰囲気だったので、次を読むのはやめようかと思っていたけれど、だいぶ少女向けに転向してくれたみたいで楽しめました。ほっ。白虎くんは出番少なかったけど、その分愛らしかったわー。「慧眼児」という設定はあまり応用が利きにくそうなので、どういうふうに役立ててくるかにも注目です。

• 「ラーザリューンの少年術師 片翼のきみ (ラーザリューンの少年術師シリーズ) (コバルト文庫)」「印術」という魔法のような力を実践を通しながら学ぶラーザリューン印術学院が舞台。外部受験でトップ入学を果たした主人公のクラウと、評判ほど悪いとは思えないサフィアスの出会い。「印術」の魅力があまり語られなかったのが期待とは違っていたけれど、その分、「正体」が意外だったのでマル。そんなにシリアス方向に行くとは……。ウィングス文庫っぽい少年がたくさんな話ですが、BLではないです。なかなか面白かった。次の巻はどう展開するのかな。ファンタジー的には、「印術」ならではの制限が語られると面白くなってくると思うんだけど。