なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • おと×まほ 4 (GA文庫)」短編集。えろいシチュエーションだけど、実質はえろくないとか、温泉とか。女の子たちはそれでいいのか(^_^;)母上の気持ちもよーわからんが……。あまりコメディ部分は大好き!というわけではないので、ふつうでした。
  • 悪夢城の主 (アイズコミックス)」「岸辺の唄」シリーズ四巻。といっても、全て読み切りスタイルなのでどこから読んでも可なオリエンタル異世界ファンタジー。水が大きな意味を持ち、妖怪と人の間のようなものがいる世界で、さまざまなひとびとのさまざまな人生が読めます。ちょっとコメディなところもあるのがよい。
  • 月から星への伝言―占い師SAKI (集英社スーパーファンタジー文庫)」大学生兼美貌の占い師の早希(男)が主人公。今回は親友の和久と一緒にケーキ店でのバイト。なんかいつもの路線に戻ってきた。このぐらいのゆるい感じが私は好みです。早希はたまにとてつもなくくだけた口調になったりするときがあって、未だにどういうときにそうなるのかわからなくてびくっとしてしまう。
  • リッターあたりの致死率は THANATOS (講談社ノベルス)」ひきこもりの魚オタク死神と探偵まがいの双子がでてくるダークなミステリ。今回は、あのタナトスきゅんを誘拐するつわものが現れた。彼らの真の目的は?どうしよう、なんかこのシリーズ私好きかも、と思えてきた(笑)。あいかわらずのサブカル的うんちくはわりと読み飛ばしているのに、温度を低くしたいからしているわけじゃないけど、そこを笑いとばそうと努力しているわけでもない、そんななげやりでいて全てがなげやりじゃない感じが好きだなーと思えてきました。中二って言い方は私は好きではないのだけれど、それとも違う、厭世的なんだけど嫌だ嫌だ言っているだけではないというか。説明しにくいし、悪趣味なところとかがおおくてあまり他人にもお勧めできないんだけど、なんか好きだわ。多分ミステリ好きな人はこれをミステリじゃないと思うだろうなあ。私も特にキャラクターが好きなわけでもない。あまりに人が死にすぎて、人の死にどんどん無関心になっていくところとか、それをちゃかしたような言い方しないとやってけねーよって感じとか、そこが悲劇的、自己陶酔的に描かれていないのが好きなのかも。

「化け物と戦うにはこっちも化け物にならないと」
立花真樹「リッターあたりの致死率は THANATOS (講談社ノベルス)」(汀こるもの講談社ノベルス)p211より