読了本
今日のひとりごとに読書感想追加。
- 「コンスタンティノポリスの黒き魔女〈上〉―黄金の魔女が棲む森 (トクマ・ノベルズEdge)」「コンスタンティノポリスの黒き魔女〈下〉―黄金の魔女が棲む森 (トクマ・ノベルズEdge)」キリスト教支配下の東西ローマ帝国で、様々な神々や精霊が出てくるシリーズ。シフはとうとう結婚、相手は当然レギウスではない？シリーズ完結編。なんとも辛い展開なのに、シフはけっこうそれでもやってけるよね〜。愛そうと思えばけっこう愛せちゃうシフはほんとにねっこの性格がとってもよいよなあ……。レギウスとは大違いだ。このシリーズは、口は下品で憎たらしいことを言うけれど、お人好しですぐ他人を助けてしまう「魔女」のシフと、彼女の「ご主人様」のローマ帝国のカタブツ騎士レギウスが主人公で、まあレギウスお姫様がとらわれたりいろいろあったりして、それをシフが助けるのが毎回のだいたいのパターン。けっこうトンデモな展開とかもあるのですが、主に口げんかのところが楽しくて読んでいました。ですが、ラストの方ではシリアスすぎてそれはシフの男版とも言うべき、ヤズダギルドがその役目を担っていました。構成的にもちょっと難ありかなあ。ただ、舞台がローマ帝国ってのは聞いたことがないので、特筆すべきことだと思います。キリスト教と異教の対立とか、他の国も出てくるし。あとは神様とか精霊とかも毎回出てくるので、そのあたりが好きな人も面白いかも。次のシリーズは古代日本ものらしいので、そっちも読んでみます。
「未練はないわよ。ぜんっぜんないわ。斧をもって襲撃して、すっきりしたもん」
シフ「コンスタンティノポリスの黒き魔女〈上〉―黄金の魔女が棲む森 (トクマ・ノベルズEdge)」（麻木未穂・徳間ノベルスEdge）p283より
- 「カオスの商人 (創元推理文庫)」主婦ジェーンシリーズの最新刊は、クリスマス編。パーティの主催者をいくつもやることになっているのに、彼氏の母親がやってきててんてこまいのジェーン。訳者がかわったためかはわからないけど、ちょっとなんか違うなあと思いました。なんだろ。コンピュータ関係の描写がいまいち。マニュアルがあったからなんだってんだ。いくら十年前の作品だからってなあ……。
