なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 悪しきダイモンの帝冠―黄金の魔女が棲む森 (トクマ・ノベルズedge)」なぜか最近、レギウスが冷たいような気がしていたシフは、コンスタンティノポリスを訪れたヤズダギルドに招かれて王宮を訪れる。しかし、そこで起こったことは彼女を窮地へ導くことだった。シフが珍しく神経質になっていて、なんかかわいそうな感じでした。これが女のヒステリーか……気をつけよ。しまいにゃーどうしようもないようなことになるし……どうするんだと思ったら強権発動か。けっこう強引な結末多いよね>このシリーズ。ちょっと幻想的な場面はあまり好みではなかったけれど、シフVSヤズダギルドというおそろしい場面もあってなかなか面白かったです。
  • ぶたぶたの休日 (徳間デュアル文庫)」ピンクの豚のぬいぐるみが、まるで人間であるかのように自然にふるまうシリーズ第2作目。今回はパパっぽいぶたぶたがたくさんでした。私の好みよりはハートフル過ぎるなあ。苦さが好みのものとは違うというか。
  • ジャック・デロシュの日記 隠されたホロコースト (海外文学コレクション1)」彼女はなぜ、拒食症になってしまったのか。それには、祖母の大きな秘密がかかわっていた。祖母が亡くなったとき、彼女はその日記を見つけてしまう。見知らぬ他人の名前のその日記を。タイトルにある通り、ホロコーストを題材とした作品。被害者側から描かれたのではないのがなんともむなしさをそそる。彼女のようにただ責めるだけでいいのか、疑問が残った。彼女自身もその責を受ける、ということを描くべきだったんじゃないかと思った。

 戦争だったから、という言い訳は通用しないのはもちろんだけど、そうしないと死んでいた、そう思い込まなくては辛くてどうしようもなかった、ということも含めて、その罪を、受け継いでいくことを考えていくべきではないかと。戦争に勝った国も、負けた国も、国単位ではなくて、自分がそこにいたら、そうせざるを得ない立場だったら、ということも考えながら、でも、ということについて。