読了本
- 「姫君返上! ?運命を試す者? (新書館ウィングス文庫)」男の身ながら、自分を守るために皇女としての務めを果たしているアレク。今回は、桜花選帝侯となるジークの友人の継承式のために出向くが、何かとトラブルが続出?なんか安心して読めるな。アレクが良心的なところが原因かも。BL方向に行くこともなく、コメディしています。
- 「蘭契の花嫁 綺羅纏絡 (講談社X文庫―ホワイトハート)」駆け落ちした従姉妹の代わりに他国の王へ嫁することとなった華羅。幼馴染で婚約者の士蘭を思いながらも、王と面したが、王は思っていたよりも残虐で、彼女の国を滅ぼすと言う。阻止するために華羅が王に約束したのは……。王宮ものとしては、ちょっと変わった展開。もう少し経済寄りな作品になったら、少女もの以外の読者にも受ける作品になったかも。恋愛部分はやや単純だけど、王と正妃の関係がよかった。こういう、大人目線もある作品がやはり私は好きなのだろう。
現実を知らぬがゆえに、いくらでも夢や希望を抱ける甘い明るさと。
現実を知っていくがゆえに、選択をせばめられていく息苦しい重さと。
目の前の少女はその二つの間を行き来して、もがいていた。
「蘭契の花嫁 綺羅纏絡 (講談社X文庫―ホワイトハート)」(森崎朝香・講談社X文庫ホワイトハート)p151より
- 「パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る (MF文庫J)」クリスティーナと遼太郎が行方不明になり、取り残された少女たちは、彼女たちなりのやり方で戦いを始める。この努力が次巻につながると思います!遼太郎くんもがんばってるねえ。次が最終巻だそうです。盛り上がるだろうと期待。
「守れるなんて思わないし、できるとも思わないけど」
遼太郎「パラケルススの娘 9 メフィストフェレスは踊る (MF文庫J)」(五代ゆう・メディアファクトリーMF文庫J)p224より
- 「セブンデイズFRIDAY→SUNDAY (ミリオンコミックス CRAFT SERIES 28)」月曜日の朝に最初に告白してきた子とつきあう、と言われている後輩に、つい「じゃあつきあってみる?」と言ってしまった篠。彼は放課後迎えにきて……ってあれ冗談じゃなかったの?ま、いっか……。というところから始まる物語。男子と男子の話です……でもキスどまり。後半はちょっと中だるみかなあ……前半は日常話も込みでとてもよかった。なかなかない、補完し合うけれど二人だけでは終わらないような関係がよかったです。