読了本

• 「スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)」魔法を売る魔法使いたちの会社、MSIに復帰することになったケイティ。しかし、ライバル社のスペルワークスのあくどさは増すばかり……。きゃっほー！米国版の売れ行きが良くないらしく、続刊の刊行が危ぶまれていたこのシリーズ、日本語版がオリジナルででちゃいましたよ！すげー！編集さんありがとう！このシリーズの魅力は、魔法がテーマであるにも関わらず、魔法が使えないというか効かないケイティが、魔法を使わずに戦いを挑むところです。まさしく「スーパーヒーロー」というべき力をもっているのに、それを使えない状況に追い込まれる彼氏、オーウェンがまた庇護欲そそる（笑）。そしてそれをほっぽって（いるわけではないんだけど）活躍しまくるケイティがたまらなく面白かった！女の子が（力ではなく）活躍する話が好きな女性におすすめ！続編もよろしくお願いしまっす！！

「わたしはあなたみたいにすごいことはできないけど、真実を見ることはできるわ」
ケイティ「スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) (創元推理文庫)」（シャンナ・スウェンドソン・今泉敦子訳・創元推理文庫）p253より

• 「空の彼方 (メディアワークス文庫)」ちょっと変わった防具屋の「シャイニーテラス」。店主のソラを慕って集まる客たちのそれぞれの冒険と帰還。この世界観でしかこの物語はできないんだろうとは思う。ただ、もうちょっと泥臭い感じがないと、リアリティがないかなあ……まあそれがないところが売りなんだろう。「キノの旅」あたりが好きな人は好きかも。