なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 聖鐘の乙女 雪の聖画と氷の首飾り (一迅社文庫アイリス)」アティは、今度はサリアン様とネイトと一緒に、修道院へでかけることに。女子修道院なので、珍しくアティは女装、そしてネイトさんは……。サリアン様、ちょーアタックアタック!自分に望みがないこともわかりつつ、これで「幸せ」になる人がいないこともわかりつつやってしまうことが、ふびんです。多分、ネイトとアティをくっつけて、かつ自分がちょいちょいアティをからかう立ち位置が彼の一番の「幸せ」だと思いますけどねえ……。多分いまの仕打ちも、ネイトのためにやってるところもあるんだろうなと思います。ああ、ふびんふびん。アティは悩みをうちあけられる女友達がいてよかったね!今回は男装はないですが、面白かったです。待った甲斐あり。
  • ドッペルゲンガーの恋人 (星海社FICTIONS)」若くして病を得て死んだ恋人を「よみがえらせる」ため、生前に取得しておいた記憶のデータをクローンの身体にうえつけた。彼女はどういう存在なのか?ダーク系では、私はこの唐辺葉介さんが一番肌に合うかも。なんかこー、やる気の無い中での気の抜けるような会話とか、真っ暗な中に感情が足もとでうずくまっている感じとか。ぜひともガガガ文庫で売れて欲しい……どうっすか。もう少しだけ熱さを入れると、売れてもおかしくないかなーと思うんだけど。どこまでが悪夢なのか、どこからが現実なのか、現実が一番の悪夢なんじゃないのか、自分が生きていることが夢なんじゃないのか、その境目がゆらぐ感じが他にない感じで好きです。これが気に入ったら、ぜひデビュー作の「PSYCHE (プシュケ) (スクウェア・エニックス・ノベルズ)」も読んでいただきたいです。