読了本
- 「ログ・ホライズン (1) 異世界のはじまり」MMORPG「エルダーテイル」の世界に気が付いたらいた、推定三万人のプレイヤーたち。腹黒眼鏡の参謀役、シロエは旧友とともに「冒険」を続けることとした。橙乃ままれさんの作品は以前から気になっていたのですが、「まおゆう魔王勇者 (1) 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」」の脚本?TRPG?の書き方にどうもなじめなくて、くじけていました。こちらは小説の書き方で書かれているので素直に読めて面白かったです。いやー、鬼畜……じゃなくて、腹黒眼鏡ときいたら、ちょっと読まずには……と思ってしまって。といっても、腹は黒くはない感じだなあ。もっと黒くてもいいんだけど(笑)。この手の物語としては、ほとんどのユーザーがレベル上限90までいってしまっているということが珍しいなあと思いました。だからこそ、戦術が変わってくるなと。状況説明が一切ないため、これは「何」なのか、というのが全くわからないまま話が進んでいくのが、特殊ですね。たいてい、犯行声明がされて、ルールが説明されるものですが。空からの情景がとても美しかったのも魅力的でした。まだ話は序盤っぽいので、次からが楽しみです。
「僕たちがこの世界を見る、この異世界で最初の冒険者だ」
シロエ「ログ・ホライズン (1) 異世界のはじまり」(橙乃ままれ・エンターブレイン)p270より
ちなみに、妹尾ゆふ子さんのサイン会で前に並んでいた人も、このシリーズ読んでた(笑)。