なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 聖グリセルダ学院の卒業 (ルルル文庫)」グリセルダシリーズ最終巻。「学園のために!」という乙女たちの誓いはよかったけど、カップルづくり&いきなり五年後ってのはちょっと……うーん、なんだろう、この作者は「ヘンなキャラ」づくりは上手いんだけど、事件がいまいちというか……弱い。あとファンタジー設定はなしでいってほしいなあ。あ、猫様はよかったんだけど……ラストまでたいして役には立ってない感は(笑)。短編からもっかいやってみてはどうかと思います。
  • ロクサナと麗しの花婿たち (ルルル文庫)」王女として育ったロクサナは、いきなりお前は私の子ではない、と言われた。そして、本来の生国である女王国へ帰還することになる。しかし、そこでは彼女は世継の王女として扱われて……。もうちょっと扱いを考えておけよ!>継父。ロクサナの鼻ふんふんっぷりが笑えた。大人でもないんだから、そのぐらい大目に見てあげてもいいんじゃないかと思いました。箱入りで育てたのはまま親たちだし……。もうちょっとよい教育係つけてあげましょう。
  • テルミー 2 きみをおもうきもち (スーパーダッシュ文庫)」クラスメイトが、二人を残して全員が事故で亡くなった。一人は参加していなかった。一人は奇跡的に生き残った。「生き残り」の鬼塚輝美は、それから「テルミー」として死者の最後の望みを叶える存在となった。そしてまた、一人の願いが……。うわー、やっぱしいいなあ、このシリーズ。静かでいて、ふつふつと熱い。「事件」もあり、「学園での出来事」もあり。去る人々よりも、「残された人々」のためにこの物語はあるのではないかと思いました。おすすめ。

「ひとりじゃなく、ふたりだった事。それだけは、良かったと思う」
テルミー 2 きみをおもうきもち (スーパーダッシュ文庫)」(滝川廉治・集英社スーパーダッシュ文庫)p173より