なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 黄昏にほほを寄せて ((ライムブックス))」ハサウェイ家シリーズ第三弾。ホテルの謎のオーナー、ハリーと偶然知り合った三女、ポピー。彼女は変人揃いのハサウェイ家の一員ながら、平凡な家庭を築くことを望んでいたが、強引なハリーの策により、彼と結婚するはめに陥ることになる。その策を知った彼女は激怒したが、しぶしぶ結婚せざるをなく……。ハリーはポピーのことが気に入り過ぎて結婚したわけですが、ポピーはだまし打ちされたわけで……というすれ違い状態から始まる結婚です。家族ものが好きだよね、私は!というのを実感。ハサウェイ家は本当にいいなあ……(しみじみ)。兄と妹四人組み+結婚相手の会話が楽しすぎる。そしてメリペン(犬属性)の家族愛しすぎ発言がまた……萌え萌えです。すぐ「殺す!」モードだし(笑)。ハリーは暗い過去から、なかなか困ったちゃんなのですが、彼は彼なりに真摯な態度が好感が持てました。おすすめー。

「隠喩を使ったほうがいいの、それとも――」
「隠喩を使うんだ」兄はきっぱりと言った。
黄昏にほほを寄せて ((ライムブックス))」(リサ・クレイパス・平林祥訳・原書房ライムブックス)p309より

  • 魔法の庭ものがたり10 わがまま姫と魔法のバラ (ポプラ物語館)」魔女じゃないのに、魔女のあとつぎになった普通の女の子のジャレッドが、ハーブを使ってみんなをしあわせにする物語。わがままな女の子がホテルに泊まりに来た。ジャレッドはぷんぷん怒っていたが、彼女の「わがままを治す」薬をつくろうとして……。今回も、ラストでぐっときた。この一文があるとないとで、ぜんぜん違う。

 それを読んでジャレッドは、自分もまた、パパとママにとっての希望のともし火なのだということに気がつきました。
 そうして、いつの日か、もっといろいろな人にとってのともし火になりたい、と願ったのでした。
魔法の庭ものがたり10 わがまま姫と魔法のバラ (ポプラ物語館)」(あんびるやすこポプラ社ポプラ館物語)p149より