読了本

• 「風の王国 王杖の守者 (風の王国シリーズ) (コバルト文庫)」もはや少女小説ではなく、アジア大河小説……となってきている気がする。しかし面白い。吐蕃に嫁した唐の生まれの翠蘭が主人公で、物語のはじめでこそ今流行の嫁ものっぽいですが、とちゅうから化けまくりです。とにかく脇に至るまで、ひとりひとりの登場人物が生きてものを考えているかのように、そこにいる感がたまりません。あと、もちろん翠蘭の伊達っぷりがまた半端ない。今回も剣振り回して活躍しちゃうし。今回は特に翠蘭の息子、ラセルの成長が目を見張るものがありました。あの二人の息子なら、そりゃーいい王になると信じています。……と面白いのですが、続きがなかなかでないのも事実。きっといろいろ勉強して書かれているのだと思いますが、もっと早く続き読みたい〜。須賀しのぶさんが好きな方にもおすすめです。