2012年に読んだマンガベスト5
・「東京ボイジャーレコード」(たし・一迅社IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
クラスメイトの水端リゲルは、とても目立つのに誰とも触れ合おうとしない。地味な「ぼく」は、あるきっかけで、リゲルの店番を手伝うことになって……。比較的「ふつう」な少年が、自分の思っていることを言えるようになるまでを描いた、すごく地味な題材だけど、すごく重要な題材だと思います。紺野キタさんのふわふわではない部分を好きな人は気に入るかも。
・「WONDER!」14・14.5・15・16・17巻(完結)(河あきら・双葉社ジュールコミックス)
ちょっと不思議な犬、ワンダーの助けをたまに借りながらも、普通にお互いを思いながらやっている家族とその周辺の「ふつう」の人々の話。「いい話」では終わらない、「一見困った人」に対しても視線と気持ちをやることを忘れないのがすごい。危機一髪なところは「ワンダー」のチートな能力でカバーしつつ、デッドエンドにならないのもうれしいです。
14巻がでたときに、大幅な収録エピソードカットをする予定であることが発覚し、熱心な読者の方が編集部に言っていただいたために、三巻ぶんもの収録が実現したそうです。ありがとうございます>言ってくれた方。そして作者さんと編集者さん、出版社さん、ありがとうございました!……大洋くんは最後までほとんど役に立たなかったな……(笑)。
・「LOVE SO LIFE」9〜11巻(こうち楓・白泉社花とゆめコミックス)
ベビーシッターの高校生と、三歳になった双子のハートフルストーリー。詩春と松永さんの関係に変化が……?詩春はもともと、やさしいので他人を思って甘えないように常にがんばっているんだけど、そこにほころびが見えてくる、というのはいいポイントだなーと思いました。「HCD LOVE SO LIFE」もおすすめー。眠りたい時に聞いたり、重宝しています。
・「ふわふわのきもち」(ささだあすか・新書館ひらり、コミックス)
ささだあすかさんの新刊は、一応百合ですが、こゆい友情だったり、憧れだったり、少女マンガの範囲におさまる内容になっていますので、ご安心してごらんください!やっぱりささださんはいいなあ。(^^)どの作品もにこにこ読めて、しかも絵柄が洗練されてきたような気がします。綺麗な子には色気も感じられるくらい。女の子好きにおすすめ!
・「身代わり伯爵の冒険」6巻(完結)(柴田五十鈴作画・清家未森原作・角川書店あすかコミックスDX)
マンガ版。小説のマンガ化としては、最高レベルに値していたのですが、とちゅうで終わりか……残念!ミレーユがとことん可愛くて楽しかった!