「魔女は月曜日に嘘をつく2 (朝日エアロ文庫)」いろいろと挫折した結果訪れた北海道で、ハーブ農家の手伝いをしている男性のお話。経過としては挫折が入るけど、今ここにあるのは、決して「失敗」ではないなあ。太田紫織さんはいくつか作品を出されています…

「２．４３ 清陰高校男子バレー部 ｓｅｃｏｎｄ ｓｅａｓｏｎ」絶品な男子高校生中心なバレー青春小説、第二弾。今回は、県の強豪ライバルチームサイドと交互に語られます。ライバルチームのお互いの「かけがえない感」と、その安定感ゆえなゆらぎとか、ユニ…

「かまどの嫁 1」四人目の側室として迎え入れられたはずなのに、毎日毎日かまどにはりついて、神のための神饌菓子をつくる鹿の子。おいしいと言ってくれる人のためであれば、そのもまたよしと思っていたのだが、ある菓子をつくってから、周囲の様子がかわっ…

「倫敦千夜一夜物語 あなたの一冊、お貸しします。 (集英社オレンジ文庫)」ロンドンの郊外の小さな町の貸本屋を営む美しい兄妹。お互いを慈しむ兄妹のところに、かつての知り合いが現れた。貸本屋が舞台の日常の謎＋αのミステリ。ちょっと昔の英国の雰囲気が…

「誰でもない彼の秘密」後世からたたえられる詩人となるエミリ・ディキンソンの少女時代のミステリ。名も知らぬ「彼」が死体で見つかった。母親から虐待に近いくらいに過保護に育ったエミリーが、詩人の魂を育てながら、何が正しいのかを求めていく。面白か…

「今日もごちそうさまでした (新潮文庫)」角田光代さんの好きなものもぐもぐエッセイ。私は偏食激しいのですが、角田さんは20代まで偏食で、30代になって開眼したそうです。私も大人になって食べられるようになったものもいくつかありますが……まだ嫌いなもの…

「ダリアの笑顔」姉弟と父母の各エピソード。姉弟のお互いに信頼しているけれど慣れあわない関係がよかった。 「(093-3)テディベア探偵 ゆかたは恋のメッセージ? (ポプラポケット文庫)」古着屋で出会ったクマのぬいぐるみと一緒に「探偵」をして「古着」の気…

「ニセモノ皇帝と恋の勝者（大団円） (ビーズログ文庫)」皇帝の身代わりとして働くメグだが、自分の立場についてある真実をつきつけられて、ショックをうけてしまう。あまり気を持たせるのが好きではないので、ちょっと三人もいるのは……だった。

「ミステリアス・セブンス―封印の七不思議」学校の七不思議を調べている男子二人と女の子のお話。こ、このタイトルと表紙……ちがくないか？中はホラーコメディというか、楽しい雰囲気の中、七不思議はけっこーえぐい。ラストはまあ予定調和ですが、白熊がなか…

「なりゆき斎王の入内 -この恋路、乱れがはしき- (ビーズログ文庫)」再度里帰りをすることになった塔子。叔父さんは大人だなあ。

「ソルティ・ブラッド ?狭間の火? (集英社オレンジ文庫)」ちょっとした勘のためにトラブルに巻き込まれやすい女刑事が出会ったのは、おかしな印象の少年で……。うーん、異能ものとしてもミステリとしてもちゅうとはんぱ。せっかく毛利さんなのに……もったいな…

「なりゆき斎王の入内 ~その正体、さらにも言わず~ (ビーズログ文庫)」望まぬ入内をなんとか阻止したい元斎王の女の子のラブコメ。ヒロインがとにかくかわいくて、でもミステリ部分もしっかりしていて楽しく読めます。

「起き姫 口入れ屋のおんな」夫が浮気の結果子どもまでつくってきた。おこうはなんとかこの夫と縁を切るために……。意地っ張りな、けれど意地っ張りだからこそ魅力的な女性が出てきます。 「アンの世界地図~It’s a small world~ 3 (ボニータコミックス)」現代…

「青藍病治療マニュアル」「青藍病」という謎の病のため、謎の症状がでているひとたちのお話。似鳥鶏さん久しぶりなきがする。青春ものがおおかったけれど、私は「年収の魔法使い」が一番面白かった。似鳥鶏さんは静かなユーモラスな物語が上手いと思います。

「クマ執事と魔法の使えない少女」小説家になろう！サイトのかなんさん作。魔法が使えない落ちこぼれの少女のもとに現れた執事は、クマの姿をしていた。転生ものは、過去生をどのように扱うかで、楽しめるかが変わってくる気がします。「過去生」に向き合う…

「デザイン室」装丁家の鈴木成一さんによる自身のデザインの解説など。面白かった〜。装丁は、物理的な本でしか味わえない味があるもので、時に本との出会いを導いてくれるものだけど、じきになくなってしまうものなんだろうなあ……レコードみたいな扱いはさ…

「ABC! 曙第二中学校放送部」二人きりで始まった放送部が、熱血教師とお昼の放送をしたことから、少しずつ校内で知られていく存在に。学園部活もの。以前から注目していた市川朔久子さんの新作。素直な青春ものではなく、ある程度影がさす状態なのが楽しく読…

「張り合わずにおとなしく人形を作ることにしました。 1 (アリアンローズ)」乙女ゲーの悪役令嬢として転生した女の子が、悪役を放棄しようと奮闘する話。やや無双なので、ちょっとそこが楽しくなかったけれど、人形はかわいかった。このタイトルで人形をつく…

「辺境の老騎士3 バルド・ローエンと王国の太子」おいしいものテロなじじい騎士が主人公のシリーズ。武闘会はもりあがるけど、その後の宴会がやはり面白かった。その後は放浪もありの、大人なストーリーが楽しかった〜。特に大人におすすめです。異世界ファ…

「天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)」賢いけれど口の悪い医師が主役の医療ミステリ。ええっ……メンタルよわっ。まあ経験がないだろうけどなあ……うーむ。 「切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)」うーん……私が読んでいる時代もののシリー…

「この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)」寮で同室の「彼」は性同一性障害の身体は女の子。そんな「彼女」に恋を自覚してしまった四朗が選んだ道は……。あいかわらず（私は）すっきゃなー、これ……という文章。未来が何を思っているかはわからない…

「スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)」人がいっぱいのランチ、ディナータイムだけではなく、実は朝営業もしているスープ屋「しずく」。朝はちょっと余裕があるので、店主が日常の謎をといてくれたり、というストーリー…

「号泣 (集英社オレンジ文庫)」自殺した少女。彼女は本当に自殺だったのか？学園ミステリ。 「出雲新聞編集局日報 かみさま新聞、増刷中。 (富士見Ｌ文庫)」けものにおそわれているのかとおもったら、それらは「かみさま」だった……という新聞社が舞台のかみ…

「明日の狩りの詞の (星海社FICTIONS)」学校をさぼって宇宙生物の跋扈する地区で「狩り」をすることに夢中な高校生。石川博品さんによる、SF「狩り」物語。面白かった〜！ブラックそうにみせかけて（血はもちろん出ますが）、狩りに対しては誠実で操を捧げて…

「かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。 (富士見Ｌ文庫)」あやかしたちの住む異世界に連れてこられて、しかも借金のカタとして嫁になれとか言われた女の子が、めしをつくってあやかしたちにくわしてやんよ！というお話。うまそうだと評判だったので…