なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 青年のための読書クラブ」女学生たちの集う、聖マリアナ学園の「読書クラブ」には代々変人が巣を作りやすく、名もなき女学生「ぼく」が残した「クラブ誌」には、その歴史が残されていた。「赤朽葉家の伝説」よりは小粒な少女たちの軌跡。一番私が好きなのは三章の高島きよ子さん。どっしりとした乳房を武器に戦うところは笑った。女子でも、後ずさりたくなるかもー。あとは、二章の聖マリアナのくだりは、もっとあとの章でもよかったんじゃ……と思った(私にはあまり面白くなかったのもある)が、聖マリアナのネタバレが後の章にあったのかな。

 他の人の感想を読んでいたら、やたら「マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)」と比較しているのが多いなあと思った。私はけっこう前からこのシリーズは読んでいるけど、ちっとも頭に浮かばなかったなあ。桜庭一樹の方が現実にありそうな感じはするからかな。「マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)」はこれで、祐巳さんの感覚とかは、現実っぽいんだけどね。他の人はかなりキャラクターっぽいけど。そうですね、桜庭一樹の少女は肉体を持っている、というのが正しい言い方かも。肉体が嫌いだったり好きだったりもする少女が桜庭一樹の描く少女なのかなと。私は「マリア様がみてる 1 (コバルト文庫)」は、祐巳さんと祐麒くんの姉弟が好きで読んでいるのが半分なので、他の人とは読み方が違うんだろうな。きっと。