読了本

• 「生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)」生徒会は人気投票で選ばれる学校。とーぜん生徒会は可愛くていい子ぞろい。その中に黒一点の男子がいた。彼は、生徒会に入って「ハーレム」をつくるために成績優秀となったと公言している。エロゲー大好きな彼が望むのは、全ての女子の幸福？ネット小説のような、短い話を連ねたものだった。面白くなくはないけど、ライトノベルの都合よさを惜しみなくつかっておりますという感じだった。次は読まないと思います。

• 「マーベラス・ツインズ (1)謎の宝の地図 (GAMECITY文庫)」名高い悪人ばかりが集まった悪人谷で育った少年、小魚児は里に一人で降りてきた。天真爛漫に善悪関係なく、「楽しい」ことをやってのける小魚児は、とてつもなく頭がよく回る上に、どこか魅力的だった。小魚児が「弟子」にした少年が持っていた宝の地図を追って、とてつもなく強い美少女などがやってきた！中国の武侠小説、といってもライトノベルの装丁だし、中身もそれに近い。ツンデレ率高いし。小魚児は悪いこと善いことという判断にとらわれず、美少女に対して（仕返しとして）平手打ちしたり、けっこーひどいこともしてるのに、なまぐさくなく、からっとしているので楽しく読めました。それに対して、花無缺は善すぎて気持ちわるかったりする。気持ち悪いぐらいフェミニストだし。ヒロインぽい鉄心蘭はすでに小魚児にめろめろぽいので、もうちょっと抵抗してよと思わないでも。小魚児はとにかく口がよくまわり、武侠小説なのに、口だけで相手をやっつけることもしばしばです（笑）。

• 「彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく (角川ビーンズ文庫)」秀麗や王のいぬまに、陸清雅たちは絳攸を職務怠慢の罪により投獄、絳攸は獄中でなぜか意識を無くしてしまった。秀麗は絳攸を退官させないために走り回るが、情勢はどうも不利なようで……。うーん、最近どうも痛快感がないなあ。御史編に入ったからかなあ……現実を見てしまったからかもしれません。最近の３巻は、いい大人がうだうだしているだけのような気がしてきてしまうからかも。十三姫はいいんだけども。特に今回のは、絳攸があほすぎるのではー。百合姫はらぶ。

「あなたなら、黎深が何を望んでいるかわかるはずよ。あなたが気づいてくれなくちゃ、黎深にやってることはまるきりムダで、馬鹿丸出しで終わりだわ。史実に意味不明なナゾのぐーたら吏部尚書がいましたって名前刻まれちゃうわ。……まあ事実だけど」
百合姫「彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく (角川ビーンズ文庫)」（雪乃紗衣・角川ビーンズ文庫）p205より