なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • さよならピアノソナタ (電撃文庫)」元天才少女ピアニスト、真冬と同じクラスになったナオ。密かに隠れ家にしていた防音室をとられて怒った彼は、勝負に勝ったら防音室を使わせてくれ、と申し込んだ。なぜかピアノをやめてクラシックをエレキギターで奏でる真冬、いつもつっけんどんで、でもナオに話しかけてくる。彼らの物語は、どこへゆくのか。うーん、そーくるかー。ラストへの流れはちょっとパターンだなぁ。まあでも、しかたないのかも。親の側にいちゃ、変わらないのかもね。ちょっと自分の感じとは違うなあというところはあるけど、なかなか面白かった。「このためにある曲だ」という台詞が出てくるのは面白い。中盤以降に、先輩があまり出てこなかったのが残念。先輩も入れてほしかったなー。

「答えは簡単。人間は恋と革命のために生まれてきたんだ」
神楽坂先輩「さよならピアノソナタ (電撃文庫)」(杉井光電撃文庫)p117より

  • 髭麻呂 王朝捕物控え (集英社文庫)検非違使の下っ端として働く髭を生やした「髭麻呂」は、実はとんだ軟弱な臆病者だが、人情に篤く、愛情深さを持っていた。「蹴速丸」という義賊を捕えることを命じられるが、変装の名人の蹴速丸に何度も会うも気づきもしない始末……。髭麻呂がとにかく活躍しなくて、周囲の梓女ちゃんや、従者の雀丸なんかが活躍して解決したりしちゃう。でも、髭麻呂はとても気持ちがあたたかくて、まあだめでも愛があればいいじゃんみたいな感じなのが、気持ちよく読めた。ラストは、も〜、雀丸、かわい〜!意地っ張りな少年が好きな人にはおすすめ(←特殊な趣味……)これが萌えなのか。そうか。最初は特に、平安時代の用語をわかりやすく書いているので、普段時代ものを読まない人も読めるのではと思います。十二単のデザイナー、って初めて聞きましたよ。そーだよなー、いるよなー。やっぱり諸田玲子さんは人が人を思う恋愛じゃない気持ちがすごくいいですね〜。もっと読もう。
  • LaLa DX (ララ デラックス) 2008年 07月号 [雑誌]」「十二秘色のパレット」(草川為)ラストスパートはいってきてますなぁ。「いばらの掟」(雪村ゆに)メイドと伯爵の恋もの。絵が美麗。「恋の陣」(芳川由実)勉強大好きな女の子が、罰ゲームで告白してきた男の子にむかついて惚れさせてやろうとする話。面白かった。「1/2カラット」(桜井夕弦)雑誌の中で一番面白かった。憧れている女の子と仲の良い男子に、勉強を教えることになったちょっと冴えない(と自分で思っている子)の話。憧れている女の子のことがホントーに好き!な感じがありそうで、しかも感情豊かに描かれているのが面白かった。この人はちょっと注目しとこう。