読了本
- 「片手間ヒロイズム (一迅社文庫 こ 1-1)」従姉がインドに失踪したため、従姉の子である一歳児のベビーシッターをしている女子高生。なぜか彼女たちの周囲にはSF的異常事態が起きたり……。小林めぐみさんによる、ちょっとトンデモのほほんSF。子供は、一歳児なのでほとんどマスコット動物扱いな感じ。まあまあ面白かった。
- 「神父と悪魔 カープト・レーギスの吸血鬼 (B's-LOG文庫)」悪魔祓いの術を行使する有能な神父は、外面はいいが、内では性格が悪く守護天使への態度もひどい。神父の元に現れた悪魔は、メイドの格好で彼の世話をしはじめる。彼の狙いは？性格悪い人VS性格よくはない悪魔なので、意地の張り合いみたいな組み合わせは面白いのですが、ファンタジー部分はちょっとぐだくだ感があります。まあ、この世界の「宗教」は、「キリスト教」ではないみたいなので（少し用語が違う）、いいのかもしれませんが……。ぼーいずらぶっぽくはないので、そういうの好きであまりファンタジーは雰囲気でいいという方なら面白いかも。
- 「激アルバイター・美波の事件簿 天使が開けた密室 (富士見ミステリー文庫)」父親の行方を捜すための資金稼ぎに、アルバイトを重ねる美波。コンビニのアルバイトで客のものを壊してしまい、弁償金が至急必要になってしまった。困った美波は、ツテで大金を稼げるというふれこみの仕事をはじめるが、話と違っていて、けっこう大変……。殺人事件の容疑者にされてしまう、かわいそうな美波たんの話。四分の三ぐらいは事件のじの字もなく、いきなり殺人事件発生、解決という流れがなんとも。でも話自体はそれなりに面白かった。創元推理文庫で再版されているのだが、ちょっと合わない雰囲気だなあ。書き直してるのかしら。
