なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • プリンセスハーツ~乙女の涙は最強の武器!の巻~: 乙女の涙は最強の武器! (ルルル文庫)」復讐のために協力し合う同士である大公夫妻。妻は王女として偽って入国したジル。夫は直情バカだけどカリスマ性はある若き大公。今回は、貴族の娘になりすまして愛妾になった、どこのものかもわからない娘にさらわれたジルが、情報を吐かされるために毒を飲まされてしまう、という展開。メインは陰謀を知力とカリスマ性で解決するというこのシリーズらしい話で、いろいろと盛りだくさんで面白かったです。満足。今回はミゼルコリドがでてこなかったこともあって、ファンタジー要素はラストの「彼女」のみでした。

 けれど、そんなことには構ってはいられない。ルシードは、これから戦場に行くのだ。その彼を守りたいとジルは思った。ベッドの上に括り付けられていても、側にいられなくても彼のためになにかできるはずだ。せめて、攻撃を防ぐ腕力の代わりに、知恵をさずけたい。利権ばかり要求する貴族たちに、公然と立ち向かえるだけの武器を。
プリンセスハーツ~乙女の涙は最強の武器!の巻~: 乙女の涙は最強の武器! (ルルル文庫)」(高殿円小学館ルルル文庫)p179より

  • さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)民族音楽研究部に入った真冬。四人そろってバンド活動を始めるが、真冬はやはりなかなかうちとけようとしない。どうやら、「みんおん」に入った動機が問題らしいのだが、真巳にはその理由はさっぱりわからない。バンドといえば、やはりライブ!そしてそのための海での合宿!というわけで、合宿あんどライブ編です。といっても、やはり真冬ちゃんはなかなか素直になれないので、じくじくとした雰囲気もありつつ、感情をもりあげてくれました。最近のライトノベルはこんな感じだよね、という感想かな。面白かったです。特に音楽知識がない人間でも面白いんだから、音楽好きならもっとはまれるかも。

「うん。あたしも困る。不戦勝も不戦敗も好きじゃないし」
千晶「さよならピアノソナタ〈2〉 (電撃文庫)」(杉井光電撃文庫)p69より

  • 空と月の王〈2〉約束のカケラ (MF文庫J)」召喚師のマユと旅をしている少年。彼らの旅の行方は?おおがかりな設定がせっかくでてきたのに、ここでシリーズは続巻がでなくなったっぽい。今回は、召喚師という役柄があまり役に立たなかったのが残念。けっこう敵がばたばたと死んでいくのも感慨がない。うーん。