なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 輪環の魔導師〈4〉ハイヤードの竜使い (電撃文庫)」セロは魔族たちと戦うと決意し、次の街へ彼らはたどりついた。そこでセロを抱きしめた女性の正体は?なんか、達者だなあと思います。フィノのヤンデレっぷりはもうすさまじく、終いには親でも……しそうになったとか言い出すし。もう既に魔族じゃないんですか、アナタ。しかし、それに脅えるアルカイン様がかーわいいので、もう楽しくて。猫ファンタジーにアルカイン様いれわすれてた……がーん。戦うファンタジー猫としておすすめ。

「……前から薄々、感づいてはいたけど……セロって見た目によらず、肝が据わってるよね。慣れって怖いというか、なんていうか……普段からこれに慣れていたら、確かに魔族なんて、あんまり怖くないのかもしれない……」
アルカイン「輪環の魔導師〈4〉ハイヤードの竜使い (電撃文庫)」(渡瀬草一郎電撃文庫)p160より

  • ドルイドの歌」再読。メリングのケルトファンタジー第三弾。といっても、これが実はデビュー作とのことです。古代ケルトに迷い込んだ姉弟。そこでは、クーフーリンと戦う女王がいた……。血なまぐさい戦いと、英雄クーフーリンの少年らしい姿が印象に残る作品です。価値観の違う世界で姉弟がそれぞれに何かを得て変化し、そして元いた場所に戻っていく、少しまだ洗練されていない、デビュー作らしい作品。

「何がこわいんだ? 痛みか。おれは千度も傷を負ったことがあるよ。身体のどの部分でも、切ったり、裂けたり、折れたりしなかった箇所はない。死がこわいって? おれは死を笑いとばす。だって、死は一度しかやってこないし、やってきたときはそれで終わるんだから。」
クーフーリンドルイドの歌」(O.R.メリング・井辻朱美訳・講談社)p137より

  • 女神の恋人―ロイデン・ロータス・オラトリオ (コバルト文庫)」女神の化身と言われる女王の位は、代々女性が受け継いできた。次代の女王となるべくして生まれたミーシャだが、その準備段階としての結婚、そして初夜を怖れていた。彼女が結婚式の日に出会った青年は、彼女の結婚相手なのか?ご都合主義、と言われても否定できない展開ですなー。舞台設定はインドのほうだそうで、その点では変わっているけど、暑い空気感までは感じられなかった。あと何足せばいいんだろう。こんなんで状況で結婚して大丈夫なんかなー、ほんま。