なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • S.P.A.T.!-スパット!- (GA文庫)」ある事件から、幽霊がだれにでも見れることができるようになった世界。幼い頃から拝み屋の祖母に幽霊への恐怖感を植え付けられて育った女の子が、警察の幽霊対策のための室に配属された。彼女は幽霊の声を聞くことができるからだったが、聞き込み調査をやらされても怖くて怖くて……。うーん、私的にはいまいち。いろいろと謎が解明されていないというか、解明されるのか?というところから疑問なところとか、今回は解決にあまりなっていないだろ、とか、この登場人物なんのために、というところが目立ったため。いくらたっても、自分の中でしか解決しようとしない主人公もちょっとどうかと思う。相談くらいしれ。
  • マーベラス・ツインズ契 (3)いつわりの仮面 (GAMECITY文庫)」小魚児を狙う銅先生はなぜか彼を殺そうとはせず、花無缺に殺させようとする。銅先生に捕われた小魚児は、またしても口車に乗せていいように操るが……。花無缺がいよいよかっこよくなってきました。幼い頃の花無缺は、なんか真面目なだけでつまんないなーと思ってたんだけど、ただの「いうこと聞けばいいんだよね」ないい子だったというだけなんだということに気づいた。「契」では、それが小魚児たちの影響で、少しずつ自分で考えることを知ってきた。つまり大人になってきているその過程なんだけど、かっこいー。小魚児はもともとかっこいいけど、成長したらますますかっこよくなってきた。もー、その口の回る速度がたまらん(笑)。彼はとにかくハッタリでなんとかしてしまうというキャラクターなんだけど、それで自分の現世的な利益(金とか女とか)のためではなく、ただ楽しいから、とかむかつくから、とかその程度な動機でやっちゃってるところが快感です。

 昔の中国の江湖を舞台としたちょっと伝奇が入った小説です。戦いの描写は最小限で、小魚児はほとんどハッタリでなんとかしてしまうので、女性でも楽しめると思います。ライトノベルっぽく翻訳してあるし、挿絵も魅力的なので、そのあたりの読者におすすめです。いよいよ面白くなってきたので、自腹で買い始めてしまいました。花無缺が小魚児を見習って彼っぽいことをしはじめていくことを期待して、次巻を待ちます!今回も、小魚児にくるくるまるめこまれていく銅先生見て苦笑してたし(笑)。あれやられてるとこ見てるとすげー楽しそう。