読了本
- 「翼の帰る処 下 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-2)」ある目的のため、首都ラングールへやられたヤエトは、ますますひどくなる自分の身体にへきえきしながらも、皇女のためになることを一つでも探そうとする。隠居願望第一なのに、ついつい他のことが気になってしまって人からの好意を寄せてしまううっかりさん、ヤエトくんの苦労記(笑)。上巻とはがらっと舞台が変わり、ほとんどが王都、しかもほぼ幽閉(笑)。というか、ヤエトがもうふらふら状態なので、出歩けないのもあるけど。そんな中、皇女の伝達官とのやりとりが楽しかったー。今までの妹尾ゆふ子さんの作品の中で、一番会話が楽しい作品になったのではないかと思います。ある理由から、名前はなるべく伏せられている世界観で、伝達官は「伝達官」としか呼ばれないんだけど、それぞれの伝達官としての生き方が興味深かったです。あー面白かった!舞台は異世界でファンタジーな設定もありですが、ライトノベルの読者でも楽しめる作品になったのではないかと。主役は隠居ご希望の苦労性な男性なので、男性も充分楽しめると思います。続巻も構想中のようなので、楽しみです。
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http://usagiya.hontsuna.net/article/2127618.html
「……正統派を名のるには、若すぎませんか。実年齢もですが、見た目も」
「見目より心です。心構えが、隠居なのです。正統派が駄目なら、本格派隠居でも結構です」
伝達官とヤエト「翼の帰る処 下 (幻狼ファンタジアノベルス S 1-2)」(妹尾ゆふ子・幻狼ファンタジアノベルス)p48より
- 「バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫)」あ、召喚獣でてなかったなあ……面白いので可。すっかりラブコメ(コメディ大)な話が板についてきた感がある。今回も面白かったー。男の子と同じように、女の子も興味あるんだよ!なところがいい。秀吉とかいろいろ言われてるけど、そういうのに興味ない人でも、面白いと思います。コメディを楽しめる人ならおすすめ。
上役「それで、その総受けするボルトなんだが――」
「バカとテストと召喚獣5 (ファミ通文庫)」(井上堅二・エンターブレインファミ通文庫)p315あとがきより
- 「劉備くんそれゆけ赤壁オリンピック (MFコミックス フラッパーシリーズ)」三国志のパロディ四コママンガ。三国無双+朝香三国志のおかげでだいぶわかる。「ED」はまじひどい(笑)。