読了本
- 「屍竜戦記〈2〉全てを呪う詩 (トクマ・ノベルズEdge)」竜の屍を操ることによってのみ、竜と戦うことのできる世界。元はひとつの宗教だった真教と汎教の国が、互いに争いを続けながら、竜の被害をなんとかやりすごしている。真教の国から汎教の国へ派遣された屍竜使いである司祭たちが、隠された使命をとげるために悪戦苦闘する。一巻を読めば、どう展開するのかわかってしまうのが残念。またえぐい話なんだろうなあと思っていたら、やはりそうだった。「されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~ (ガガガ文庫)」といい、竜とタイトルにつく話はこんな風にいまどきはなるんだろうか。こちらの方がファンタジーな設定だが、「されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~ (ガガガ文庫)」のように天がくらーいような雰囲気の展開です。うーん、一巻での主役がまったくでてこないのはちょっと残念。
- 「アタシの先生。 (コバルト文庫)」担任教師で、たまたま隣に住んでいる先生は、実は陰陽師だった!という話。短編三作収録。いぢめられるために存在していると言っても過言ではない、童顔で照れ屋の先生が、陰陽師なんて恥ずかしい、というのが面白かった。極めて少女小説らしい、女の子一人称な表題作はいまいちだったけど、その裏話的な続編の二作目はちょっと面白かった。Web式神は、ちょっと現実感がないなぁ。