読了本
- 「恋のドレスと湖の恋人 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)」城から無事脱出し、二人きりの時間を過ごすことになったシャーリーとクリス。うおー!(読んでいて)幸せ!なんだろうこの幸せ感。わくわくするのではなく、安心して読んで楽しい。シャーリーはあらかわらずクリスに振り回され〜の、クリスはさりげにシャーリーににっこり迫ったりの(笑)、そしてアントニーのまともさがまた楽しい(笑)。あの俺様俺様だったシャーリーがこんなめろめろになっちゃうとは……恋って恐ろしい。大人の恋愛もの好きな人におすすめです。
めげるな。怒るな。受け止めろ。
シャーリー「恋のドレスと湖の恋人 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (ヴィクトリアン・ローズ・テーラーシリーズ) (コバルト文庫)」(青木祐子・集英社コバルト文庫)p28より
- 「虚空塔の覇者 (幻狼ファンタジアノベルス)」一神教が支配する国で、人についた「邪霊」を像にのりうつらせて払う「ミタマウツシ」をしているハツユ。有能であるがゆえに、各地をさすらう生活を強いられていたハツユの、心の友としていたリスの像、「コハク」によりついたモノとは……。これが麻木未穂さんの「神」を描いた作品か。新しい神と古き神の関係がなかなか面白かった。神ものが好きな人にはおすすめ。ハツユちゃんは世慣れたちょい大人の女性(みかけは少女)で、カタブツ真教士の組み合わせが面白かったです。(前シリーズ*1とくりそつだが、やはり鉄板でよい)コハクとの三角関係ももっと読みたーい! 幻狼ファンタジアノベルス二周年フェア対象作品の中で、珍しい単独作品なので、買うもの探している人にはおすすめ!
- 「朝顔はまだ咲かない―小夏と秋の絵日記」ひきこもりの高校中退生の小夏は、夜の仕事をしている母親の代わりに家事をしてはいるが、外に出ることができない。小夏の親友の秋との二人は、日常の謎を解くシリーズ。ひきこもりの問題が入って、明るいだけではない話になっています。表題作はちょっとえぐいかなあ……。日常の謎ものは、(ほとんどのシリーズ読んでしまっていたので)最近全く読んでなかったのでちょっと嬉しかった。